NFTを無料配布!エアドロップなどで使えるツール15選

NFTなどをエアドロップ(=無料配布)するGiveaway(ギブアウェイ)企画を実施する際、意外と面倒に感じることが多いです。
たとえば、アカウントをフォローするなどの応募条件をチェックしたり、応募者や当選者をリストアップしたりするのは手間がかかるでしょう。

この記事では、NFTをエアドロップする際に便利なサービスやツールを紹介します。

この記事のザックリ要約!
✅ツールを探す前に、エアドロップする具体的な方法をイメージする
✅ツールを使うことで、応募条件のチェックやロールの付与などを自動化できる
✅エアドロップの利用方法をイメージできない場合は、有料の配布サービスを利用するのも手

効率的にエアドロップを実施したい方は、本記事で紹介するツールに目を通してみてください。
ちなみに、Giveaway企画でエアドロップする意義ややり方については、こちらの記事で解説しています。

Giveawayを実施する3つのパターン

エアドロップのツールを探す前に、Giveawayを実施する具体的な方法をイメージしましょう。
なぜなら、どのように実施するかイメージできていなければ、必要になるツールがわからないからです。

エアドロップでNFTを配布する方法としては、次の3パターンが考えられます。
・タスク系
・ホワイトリスト系
・抽選系

どのくらいのNFTをいつ提供するかによって適した方法が異なるので、現時点で準備できているものを再確認したうえで検討してみてください。

タスク系

提示するタスクを達成した人にNFTを配布する方法です。

一般的に、以下のようなアクションをタスクに設定します。
・Twitterで公式アカウントをフォロー、リツイートする
・Discordで公式サーバーに参加する
・公式のホームページに訪問する
・関連するプロジェクトを実際に試す

これらのタスクを達成したかどうかを確認するには、多大な時間と手間がかかります。
時間と手間を省くために、タスクの進行状況を確認し、達成した人へ自動的にNFTを渡せるツールが必要です。

ホワイトリスト系

条件を満たした人をホワイトリスト(WL)に登録し、NFTの用意ができてから配布する形式です。

ここでいうホワイトリストやアローリストは、配布する対象がわかればいいので、エクセルなどでウォレットアドレスや名前を記録すれば作成できます。

ホワイトリストに登録する条件は何でも構いません。
上で挙げたようなタスクの達成や、NFTの保有など、プロジェクトの発展につながる内容を条件にするとよいでしょう。

なお、ホワイトリストを作成するときはスナップショット日を設定し、その日以降に条件を達成してもホワイトリストに登録されないことを周知するのが大切です。

抽選系

配布するNFTの数量を限定し、応募者の中から抽選する方法です。

数を揃えられない高価なNFTを配布したり、配布するNFTの希少性を維持したかったりするのであれば、抽選形式を選ぶとよいでしょう。
また、ルーレットアプリのようなアプリやツールを使う方法であれば、抽選している様子をライブ配信してエンターテイメント性を出すこともできます。

NFTを配布できるサービス

ここからは、エアドロップの配布に利用できるサービスやツールを紹介していきます。

まず紹介するのは、タスクを完了したユーザーがNFTを受け取れる、3つの海外のサービスです。
いずれも申請が不要なサービスで、必要な情報を入力すればNFTの発行と配布ができます。

Galxe

Galxe

Web3を利用するすべての開発者がアクセスできるようになることを目指している、Web3クレデンシャルデータネットワークサービスです。

配布期間中にタスクを完了したユーザーに、クレデンシャルデータ(=認証情報)となるNFTを配布することができます。
タスク完了者にNFTを渡すだけでなく、ミステリーボックスでランダムなNFTを渡したり、ラッフル機能でホワイトリストを抽選したりすることも可能です。

対応しているブロックチェーンも10種類以上と豊富なため、あらゆるキャンペーンに利用しやすいでしょう。

Quest3

Quest3

Galxeと同様に、クエストやイベントを達成したユーザーにNFTやトークンを配布できるプラットフォームです。

Quest3の特徴として、ポイントを配布できる点が挙げられます。
コミュニティ(プロジェクト)ごとに獲得量がカウントされるポイントは、クエスト達成によってコミュニティに貢献した証となります。
一定以上のポイントを持っているユーザーを、ホワイトリストに登録したり、特別なNFTを渡したりするといった利用方法が考えられるでしょう。

対応しているブロックチェーンは、BNB Smart ChainやEthereumをはじめとした7種類です。

101

101

web3について学べる学習プラットフォームです。

テキスト文やクイズによってプロジェクトの概要を学べるコースを作成でき、コースを修了したユーザーにバッジNFTを配布できます。
101だけで完結する学習コンテンツを作れるため、プロジェクトをより深く知ってもらうための施策として活用できるでしょう。

PolygonやCeloのブロックチェーンに対応しています。

Spread

Spread

日本で作られた、Twitter連動型のNFT配布ツールです。

画像を設定すれば独自のNFTが指定した数だけ生成され、Twitterなどの条件を満たしたユーザーに配布できます。
配布したNFTの所有者はSpreadに記録されており、CSVで出力することも可能です。

既存のNFTを配布することはできず、ブロックチェーンはPolygonのみとなっています。

Discordのロールなどを付与できるツール

タスク達成の報酬として、Discordのロールを付与できるツールです。

Discordのロールと、ここで紹介するツールをうまく活用すれば、ホワイトリストの管理がとても楽になります。
Discordコミュニティの参加者を増やしやすくなるメリットもあるので、Discordを利用しているのであれば利用してみてください。

Collab.Land

Collab.Land

管理者が指定したNFTを所有しているか確認し、メンバーシップを自動的に付与できるコミュニティ管理ツールです。

DiscordやTelegramにボットを導入し、コミュニティメンバーがボットを使用することで、特定のNFTを持つユーザーだけに特別なロールを自動的に付与できます。
NFTを保有しているかどうかは定期的に確認するため、NFTを手放したユーザーからロールを剥奪する手間もかかりません。

2023年2月時点で、23種類のブロックチェーンに対応しています。

Guild.xyz

Guild.xyz

さまざまなプラットフォームに対応している、メンバーシップ管理サービスです。

Guild.xyzのボットに接続して要件を満たしたユーザーへ、Discordのロールや、Googleワークスペースへのアクセス権などを報酬として与えられます。
要件には、NFTの保有だけでなく、TwitterやDiscord、GitHubなど25以上のサービスでおこなえるアクションも設定可能です。
また、Guild.xyzで管理しているメンバーのリストをCSV形式で出力できる機能があります。

対応しているブロックチェーンの数は、17に及びます。

Crew3

Crew3

クエストを完了したユーザーに、DiscordロールやXPを報酬として与えられる管理プラットフォームです。

XPはユーザーがレベルを上げるために必要なポイントで、コミュニティへの貢献度を表します。
クエスト条件には、一定以上のレベルを必要にしたり、画像を提出させたりすることもできるため、あらゆる条件を柔軟に設定できるでしょう。
さらに、メンバーリストのCSV出力や、コミュニティの動きのグラフ化など、便利な機能も揃っています。

ブロックチェーンは40以上から選ぶことができ、Discordで連絡すればリストにないものも追加してもらえるようです。

手軽に使える抽選ツール

応募した人の中から当選者を抽選するのに役立つツールのうち、手軽に使いやすいものを紹介します。

Twitterでのいいねやリツイートを自動的に調べられるツールから、純粋に当選者を選ぶだけのアプリまで、対応できる場面はさまざまです。
抽選方法を具体的に検討したうえで、適したツールを選んでください。

Twitter以外のアクションも自動的にチェックするツールを使いたい場合は、上でも紹介したGalxeやGuild.xyzなどの利用を検討してみましょう。

dango

dango

Ethereumのブロックチェーンに対応した、NFTやアローリスト(AL)を抽選で配布できるツールです。

持っているNFTを渡すのであればNFTを、将来的にNFTを発行するのであればアローリストを配布するとよいでしょう。
NFTは1つまで、アローリストは10個まで、一度に配布できます。

今後おこなわれるアップデートによって、Discordの検証やCSV出力にも対応する予定です。

AILEE

AILEE

キャンペーンを作成し、タスクを完了したユーザーから当選者を抽選するツールです。

必須タスクと任意タスクが用意されており、完了した任意タスクが多いほどエントリー数が増える仕組みになっています。
当選者は1万人まで設定できるため、大量に配布することも可能です。

キャンペーン作成時に必要なのは画像だけなので、手軽に利用できるでしょう。

Twitter Picker

Twitter Picker

Giveawayを実施しているツイートを指定し、そのツイートにアクションしているアカウントの中から当選者を選ぶツールです。

抽選の結果ページはユーザーに共有できるため、Twitter Pickerを利用して公平に抽選したことを示すことができます。
特筆すべき点はフィルター機能で、プロフィールを記載していなかったりツイートをしていなかったりするアカウントを抽選の対象外にすることができます。

なお、当選者数の上限は10人です。

抽選ったー(2023年4月5日サービス終了)

抽選ったー

Twitter Pickerと同様、特定のツイートにアクションしたアカウントを対象に抽選するツールです。

抽選ったーには複数のプランが用意されており、基本無料のFREEプランでは最大5000件のツイートを取得・チェックします。
有料のLIGHTプランを購入すれば、引用リツイートの数だけ当選確率を上げたり、特定のハッシュタグを入れているツイートを抽出したりする機能が利用できます。

なお、2023年4月5日公式よりサービス終了のお知らせがありました。
TwitterAPIの仕様変更、障害などの影響によりAPIの利用ができなくなったことが原因とのことです。

また、2023年5月には抽選ったーのサイトが閉鎖されました。(2023年5月31日追記)

Web ルーレット

Web ルーレット

ルーレットを回転させてランダムな選択肢を選ぶツールです。

選択肢はテキストボックスに入力し、選択肢ごとに改行で区切ります。
特別な機能はありませんが、抽選している状況をライブ配信などで公開するときに使えば、見栄えがよくなるでしょう。

有料サービス

効果的にGiveawayを実施したい場合は、有料のサービスを利用するとよいかもしれません。

数十万円程度の費用がかかりますが、企画の立案からエアドロップ後の運用までサポートしてもらえます
そもそもNFTがよくわからなくても、マーケティングのプロと一緒に企画を進められるので安心です。

Spread Premium

Spread Premium

NFT配布サービスで紹介した「Spread」を、法人企業向けにグレードアップしたサービスです。

オフラインイベントでのNFT配布や、専門サイトの作成などの機能が追加されており、利用できるシーンが大幅に拡大しています。
参加者データを可視化することもできるため、企画の成果を分析して次回の企画に活かせるでしょう。

SpreadではPolygonのみ対応していたブロックチェーンも、Spread PremiumではEthereum系統のチェーンであれば対応できるようになっています。

NFT配布くん

NFT配布くん

はじめてNFTを受け取るユーザーのハードルを取り除くことに注力したNFT配布サービスです。

SNSアカウントでログインするとTorusウォレットが自動的に作成されるため、NFTを受け取るための仮想通貨やウォレットを事前に用意してもらう必要がありません。
NFTの受け取りや転売に必要となるガス代の問題も、無料で仮想通貨を配布するFaucet機能で解消できます。

2023年2月時点ではEthereum、Polygon、Astar、Avalancheチェーンに対応しており、今後のアップデートでBinance Smart ChainやSolana、Oasysの追加が予定されています。

SUSHI TOP MARKETING

SUSHI TOP MARKETING

NFTのユニークな配布方法を追求しているマーケティングサービスです。

音でNFTを配布したり、日本円でNFTを販売したりと、ほかのサービスにはない方法を実現できるのが特徴です。
ウォレットを持っていないユーザーでも、ブラウザウォレットと呼ばれる一時的なウォレットでNFTを保有できます。

対応するブロックチェーンには、AstarやShiden、Ethereum、Polygonが挙げられます。

NFTの受け取りを無料で体験することもできるので、こちらの記事を参考にNFTを受け取ってみるとよいでしょう。

まとめ:ツールを使って作業の効率化を

Giveawayを企画してエアドロップをおこなうのは、プロジェクトやコミュニティを大きくする方法として効果的です。

ここで紹介したツールを利用してGiveawayを効率よく実施し、新たなメンバーの獲得を目指しましょう。

まずは無料で利用できるツールを試用してみて、必要だと感じたら有料サービスもチェックしてみてください。

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