おすすめのブラウザウォレットをブロックチェーン別に紹介!

仮想通貨やNFTを購入・保有するにはウォレットが必要です。

ウォレットにはいくつかのタイプがありますが、パソコンを使用しているのであれば手軽に使いやすいブラウザウォレット(デスクトップウォレット)が適しているでしょう。

しかし、ブラウザウォレットのなかにも様々な種類があり、どれをインストールすればいいのか迷うかもしれません。

そこで、この記事ではNFTを取引する前提でおすすめのブラウザウォレットを紹介します。

この記事のザックリ要約!

✅ブラウザウォレットはブラウザの拡張機能としてインストールできる

✅初心者におすすめのブラウザウォレットはMetaMask

✅MetaMaskが対応していないブロックチェーンで使えるウォレットも紹介

新しく利用したいブロックチェーンで使えるウォレットを探している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

[冒頭定型文 ]

ブラウザウォレットとは

ブラウザウォレットは、仮想通貨やNFTなどを自分で管理するために用いるツールです。

仮想通貨を取引する際は取引所の口座を利用できますが、NFTマーケットプレイスでNFTを購入する際はウォレットを用意する必要があります

仮想通貨やNFTの移動が手軽におこなえるため、頻繁に取引する資産を保管する場所として利用できるでしょう。

設定項目が少なく、ブラウザにインストールしてから5分程度で使い始められる点も魅力的です。

複数のアドレスを簡単に作成できる

1つのウォレットで、複数の異なるアドレスを持つアカウントが作成できます。

NFT取引用やエアドロップ用など、使い方によってアドレスを分けることで資産の管理がしやすくなるでしょう。

なお、別のブラウザにウォレットをインストールすれば異なるウォレットを作成できるため、同じパソコンで複数のウォレットを操作することもできます。

シードフレーズや秘密鍵の管理に注意

ウォレット作成時に生成される、シードフレーズや秘密鍵は必ずメモに残し、ほかの人に知られないよう管理してください。

シードフレーズはウォレットを、秘密鍵はアカウントを、それぞれ復元するために使用するものです。

パソコンが破損してウォレットが開けなくなったときにシードフレーズと秘密鍵がわからなければ、永久にウォレットにアクセスできなくなり、資産を引き出せなくなります

また、ほかの人にシードフレーズを知られれば、ほかのパソコンからウォレットにアクセスされてしまい、資産を抜き取られる恐れがあります

パソコンが使えなくなってもシードフレーズと秘密鍵が確認できるよう紙などに書き留め、自分以外の人に見られないよう厳重に保管するようにしましょう。

初心者にはMetaMaskがおすすめ

Chromeウェブストア|MetaMask

初めてブラウザウォレットを使用するのであれば、MetaMask(メタマスク)がおすすめです。

理由は以下の4点です。

・NFTの取引が活発なEthereum(イーサリアム)チェーンで多くの人に利用されている

・Ethereumチェーン以外にも対応しているブロックチェーンが豊富

・日本語で表示できる

・立ち上げたばかりのプロジェクトなどで指定される場合が多い

MetaMaskはNFTが流行り始めた当初から利用されているウォレットで、多くのユーザーに利用されています。

「ネットワークの追加」をすればEthereum以外のブロックチェーンでも利用でき、対応しているブロックチェーンが豊富な点も魅力的です。

ウォレットではブロックチェーンに関する専門用語が多く使われているため、日本語で表示できる点も重要だといえるでしょう。

また、対応しているウォレットが少ないアプリでは、MetaMaskしか対応していない(または推奨している)場合が多いです。

MetaMaskの対応ブロックチェーン

MetaMaskが対応しているブロックチェーンの例を以下に挙げます。

・Binance Smart Chain(BSC)

・Avalanche

・Polygon

・Arbitrum One

・Optimism

・Fantom Opera

・Klaytn

・Moonbeam

・Astar

・Harmony

上に挙げたのは一部だけで、一般的に使われていないブロックチェーンも含めれば100種類を軽く超えます。

初めて聞くブロックチェーンを見かけたときは、MetaMaskに対応しているかどうかを最初にチェックしてみるといいかもしれません。

ちなみに、ChainListというサイトを利用すれば、MetaMaskにネットワークを簡単に追加することが可能です。

ChainList

ブロックチェーン別のおすすめウォレット

MetaMaskが対応していないブロックチェーンを利用する場合、別のウォレットを用意する必要があります。

ここでは、2022年9月時点でMetaMaskに対応していない、5つのブロックチェーンで利用できるウォレットを紹介します。

基本的にブラウザウォレットは無料なので、たくさんインストールしても金銭的な負担はありません。

リスク分散にも繋がるので、それぞれのブロックチェーンでウォレットを作成し、暗号資産を管理するようにしましょう。

Caldano:Nami Wallet

Nami Wallet

Caldano(カルダノ)チェーンで利用するウォレットは、Nami Walletがおすすめです。

Caldano用ウォレットとしてはDaedalus WalletYoroi Walletも有名ですが、これらは対応しているDappsが多くありません。

たとえば、SundaeSwapというDEX(分散型取引所)では、Nami Walletを接続することはできますが、Daedalus WalletとYoroi Walletは接続できません。

MetaMaskのような操作感で利用できるので、MetaMaskに慣れていればすんなりと扱えるでしょう。

日本語で表示できないのが難点です。

Solana:Phantom

Phantom|download

Solanaチェーンでは、Phantomウォレットがおすすめです。

Solana(ソラナ)チェーンが運用を始めた頃からPhantomウォレットは使われており、Solanaにおいて最も多くのユーザーが利用していると言われています。

OpenSeaやRaribleなどの大手マーケットプレイスが対応している数少ないウォレットの1つでもあるため、Solanaチェーンを利用するなら用意しておきたいところです。

Cosmos:Keplr

Keplr|download

Cosmos(コスモス)チェーンを利用する際は、Keplr(ケプラー)ウォレットです。

Cosmosに公認されているウォレットの1つで、50万人以上のユーザーが利用しているので信頼性が高いです。

仮想通貨をステーキングできたり、エアドロップを受け取れたりと、使用すると得をする機能もあります。

Cosmos系の仮想通貨を持っているのであれば利用すべきウォレットだといえるでしょう。

Tron:TronLink

TronLink

Tron(トロン)チェーンでウォレットを利用するなら、TronLinkをおすすめします。

なぜなら、Tronチェーン初のNFTマーケットプレイスであるNFTONEを利用するためには、TronLinkで接続する必要があるからです。

今後もTronLinkで接続できるアプリが登場していくと予想されるので、これから使い始めるウォレットに適しているでしょう。

日本語で表示できるのも嬉しいポイントです。

Tezos:Temple Wallet

Temple Wallet

Tezos(テゾス)チェーンを利用する際におすすめのウォレットは、Temple Walletです。

Temple Walletは人気のあるTezos用ウォレットで、ユーザー数が10万人を超えています。

大手マーケットプレイスのRaribleでも利用できるため、新しいNFTの開拓に役立つでしょう。

Temple Walletが使用できるDappsを開ける機能が便利です。

ブラウザウォレット以外のウォレット

パソコンのブラウザ拡張機能としてインストールできるウォレットを紹介してきましたが、ほかにもウォレットの種類があります。

・モバイルウォレット(スマートフォンにインストールして使用)

・ハードウェアウォレット(USB機器をパソコンに接続して使用)

・仮想通貨取引所ウォレット(取引所で管理している口座)

それぞれのウォレットのメリット・デメリットを以下で紹介していくので、特徴を把握して使い分けましょう。

モバイルウォレット

TrustWallet

モバイルウォレットはスマートフォンで利用できるアプリです。

アプリ内で起動できるブラウジング機能でDappsページにアクセスすることで、使用しているウォレットを認識させることができます。

ブラウザウォレットとモバイルウォレットの両方を提供している場合が多く、ここまでで紹介したブラウザウォレットの大半がスマートフォンでも利用できます

パソコンとスマートフォンでウォレットを同期させることも可能なので、両方インストールしておくと便利です。

ただし、スマートフォンは紛失する可能性が比較的高いため、紛失したスマートフォンからシードフレーズが知られてしまうケースが十分考えられます。

そのため、ブラウザウォレット以上にパスワードやセキュリティ機能を厳重にする必要があるでしょう。

ちなみに、モバイルウォレットのなかでは、2500万人以上に使われているTrust Walletがおすすめです。

ハードウェアウォレット

Ledger

ハードウェアウォレットはUSBデバイスとして販売されており、パソコンにUSB接続することで使用できるウォレットです。

USBに差し込んでいないときは物理的にネットワークから隔絶されているため、ハッキングの被害を受ける心配がありません

長期間動かす予定のない暗号資産をハードウェアウォレットに入れておけば、セキュリティは万全だといえるでしょう。

しかし、ハードウェアウォレットは1万円を超える高額で販売されています。

正規品でないハードウェアウォレットは比較的安く販売されていますが、秘密鍵が抜かれている可能性が高いため避けるべきです。

仮想通貨取引所ウォレット

Coincheck

仮想通貨取引所で取引する際に利用するウォレットで、口座にあたります。

取引所で取り扱っている仮想通貨に対応しているのが特徴で、海外の取引所であれば数百種類に及ぶ仮想通貨を預けることも可能です。

ウォレットの管理を取引所がしてくれるため、シードフレーズや秘密鍵を管理する必要もありません

ただし、取引所でトラブルが発生して閉鎖してしまうと、ウォレットごと資産が消失する可能性があります。

また、取引所のウォレットではNFTを保有できず、間違えて送信するとNFTを消失してしまう点も要注意です。

まとめ:複数のウォレットを保持しよう

短時間かつ無料で作成でき、すぐに使えるブラウザウォレット。

まずはMetaMaskをインストールし、MetaMaskが使えないサービスを見つけたら別のウォレットを探してみましょう。

また、1つのウォレットに資産が集中してしまうと、トラブルが発生した際にすべて被害を受けてしまいます。

多様な仮想通貨を扱える仮想通貨取引所ウォレットに全資産を預けず、複数のウォレットやアカウントを作成して分散させるように心がけてください。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事