本物の商品だけ販売する「クリプトモール」とは?怪しい評判まで徹底解説

ネットショップには多くの偽物商品が出回っており、信頼できないサイトで商品を購入すると騙されてしまうケースがあります。
こうした偽物商品による被害をなくし、安心して買い物ができるようになるのを、誰もが望んでいることでしょう。

今回の記事では、商品が本物であることを証明するシステムを開発し、実際に導入しているマーケットプレイス「クリプトモール」について紹介します。

この記事のザックリ要約!

✅クリプトモールは、NFTが付与されている商品を日本円で購入できるハイブリッドNFTマーケットプレイス
✅ハイブリッドNFTとは、デジタルNFTとアナログNFTを組み合わせたもの
✅ハイブリッドNFTによるマルチシグ認証によって、本物の商品かどうかを鑑定できる
✅ハイブリッドNFTの受け取りにウォレットは不要
✅日本円とJPYCでの支払いに対応している

NFTと商品を紐付けたシステムによって偽物を排除したマーケットプレイスに興味がある方は、ぜひ本記事を読んでみてください。

クリプトモールの特徴

クリプトモール

クリプトモールは、NFT付きの商品を日本円で購入できる、世界初のハイブリッドNFTマーケットプレイスです

クリプトモールがオープンした当初は、100万点以上の商品を仮想通貨で購入できるショッピングモールとして運営されていました。
しかし、2023年2月現在では仮想通貨による支払いは廃止され、販売する商品のジャンルも絞られているようです。
NFTを保持するためのウォレットなどを用意する必要はなく、通常のECサイトのように買い物ができます。

販売商品はブランドのバッグ・時計など

販売している商品のカテゴリーは、次の4つに分けられています。
・限定ラグジュアリー商品
・ブランド高級バッグ
・ブランド高級時計
・NFTs

とくにブランド高級バッグは種類が豊富に揃っており、8000点以上の商品が販売されています。
NFTsはアートや写真などの細かいカテゴリーが用意されていますが、2023年2月時点で売られている商品は、アート作品やパーカーなど十数点のみです。

全商品に鑑定用NFTが付与されている

クリプトモールで販売されている商品すべてに、真贋を判断するためのNFTが付与されています。

ここでのNFTは、鑑定証の代わりとなるデジタルデータと考えればよいでしょう。
購入した商品のNFTは、クリプトモールのマイページでいつでも確認できるようになります。

具体的な診断方法やNFTの詳細については、後述する鑑定照明システムをチェックしてください。

日本円・JPYCで決済可能

2023年2月現在、クリプトモールが対応している支払方法は下記の3つです。
・銀行振込
・クレジットカード払い
・JPYC(ステーブルコイン)

以前のクリプトモールはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ドージコイン(DOGE)など10を超える暗号資産に対応していましたが、現在は使用できません
ブロックチェーン上から支払いたい場合は、JPYCにスワップする必要があります。

サイカルトラスト社が運営

クリプトモールを運営しているのは、日本の企業であるサイカルトラスト(cycaltrust)社です。

cryptomall ou社が日本に進出するきっかけとして、2020年5月にクリプトモールジャパン(cryptomall japan)社という会社名で設立されました。

日本エストニア商工協会が協賛企業になっている点などを見ると、信頼性の高い企業であることがわかるでしょう。
ちなみに、サイカルトラスト社の最高戦略責任者(CSO)には、元大相撲力士にしてエストニア国会議員の把瑠都 凱斗氏が就任しています。

鑑定証明システムとは?

鑑定証明システム

クリプトモールで最大のウリとなっているのは、商品の真贋を鑑定できる鑑定証明システムです。

鑑定証明システムにはNFTが利用されており、偽物や贋作ではない本物であることを確実に証明できます。
このシステムが普及することで、515兆円にのぼると財務省に予測された、偽物・贋作による被害を抑制できると期待されています。

現在のマーケットにも導入できる鑑定証明システムについて、詳細を以下で解説していきます。
なお、鑑定証明システムは第6894033号の特許を取得しています

ハイブリッドNFTで真贋判定

クリプトモールで購入できる商品にはハイブリッドNFTが付いており、すべてのNFTを認証することで真贋を判定できます。
ハイブリッドNFTとは、デジタルNFTとアナログNFTを組み合わせたものです。

鑑定証明システム

デジタルNFTは商品の写真などのデジタルデータをもとに作られたNFTで、商品購入とともにQRコードが生成されます。
アナログNFTは物理的なアイテムに付けられるチップで、購入した商品そのものや、商品とともに添付されるギャランティーカードに埋め込まれています。

鑑定証明プラットフォームで商品情報を管理

ハイブリッドNFTのデータは、鑑定証明プラットフォームを利用することで記録・管理ができます。

鑑定証明システム

鑑定証明プラットフォームに記録できるのは、以下のようなデータです。
・NFT商品情報(画像・動画・音声など)
・商品情報(ブランド名・商品名・サイズなど)
・トレーサビリティー情報(生産者・物流企業・所有者など)
・商品販売ページのURL
・メーカーが発行するNFT証明書のURL
これらの記録はブロックチェーン上に記録されるため、不正や改ざんがほぼ不可能といえるでしょう。

マルチシグ認証によって鑑定される

鑑定証明システムでは、複数の鍵を組み合わせて認証をおこなうマルチシグ認証が採用されています

鑑定証明システム

商品が本物であることを証明するには、デジタルNFTとアナログNFTのすべてが必要です。
たとえ商品を偽造したり盗んだりしたとしても、NFTやギャランティーカードがないため本物と証明できません。
鑑定証明システムを備えている商品であることを周知できれば、盗難の抑止力になるでしょう。

鑑定証明システムのメリット

鑑定証明システムは、売り手と買い手、そして世間にとってもメリットがあります。

それぞれのメリットは以下のとおりにまとめられるでしょう。
・売り手:偽物や贋作をほぼ100%排除できる
・買い手:安心して買い物ができる
・世間:取引が透明化される

それぞれの立場から見たメリットについて、詳細を解説していきます。

売り手のメリット

売り手にとっての最大のメリットは、売上を搾取している偽物商品を撲滅できることです。

鑑定証明システムで守られた商品を販売することで、本物だと証明できない贋作が作られるのを防げるでしょう。
これにより、いままで搾取されていた売上を取り戻し、自社の利益を増大させる効果が期待できます
また、ブロックチェーンを利用して情報を記録しているため、自社の従業員による不正や改ざんさえも防ぐことが可能です。

買い手のメリット

鑑定証明システムによって本物であることが証明されている商品を買えるため、買い手は安心して買い物できるメリットがあります。

商品の鑑定は、鑑定証明用のアプリを使えばいつでも簡単におこなえます。
・Android版アプリ
・iOS版アプリ
具体的には、アプリでQRコードとチップを読み取るだけです。
たとえ二次流通品であっても、鑑定証明システムを活用すれば偽物を買ってしまう心配もないでしょう。

世間のメリット

商品の生産者や取引内容を透明化する点も、鑑定証明システムのメリットといえるでしょう。

鑑定証明システムはブロックチェーン上で動いているため、基本的に誰でも取引内容を確認できます。
裏を返せば、鑑定証明システムを利用して販売している商品について、販売数などを偽ることができなくなります。
世の中の多くの商品に鑑定証明システムが適用されるようになれば、誇大広告や過剰表現によって騙そうとする悪徳商法を減らせるかもしれません。

クリプトモールの利用方法・買い方

クリプトモールの商品にはハイブリッドNFTが付属していますが、購入手順は一般的なショッピングモールと大差ありません。

NFTについて知識のある人は「ウォレットが必要なのでは?」と思うかもしれませんが、NFTはクリプトモールのマイページに保管されるため、ウォレットは不要です
ステーブルコインのJPYCで支払いをしたい場合は、JPYCが入っているウォレットのアドレスを用意してください。

無料会員登録をする

クリプトモールで買い物をするには会員登録が必須です。
まずは新規会員登録ページを開き、メールアドレスやパスワードを入力して仮登録をおこないましょう。

仮登録すると確認メールが送られ、メール内のリンク先にアクセスすると電話番号を登録する画面になります。

SMS認証を終え、資料をダウンロードすることで、本会員登録が完了します。

買いたい商品をカートに入れる

会員登録が完了したら、クリプトモールにログインして買い物を始めましょう。

決済価格にすべての料金が含まれているので、送料や関税、消費税などを気にする必要はありません。
商品名で検索したり、人気順で並び替えたりしながら商品を探し、買いたい商品をカートに追加してください。

なお、画面上部にある「¥」マークをクリックすれば、価格表示をJPYCに切り替えられます。

購入手続きをする

購入したい商品をひととおりカートに追加できたら、画面上部の買い物かごをクリックして「注文手続き」に進みます。

注文手続き画面に移動するので、配送先住所や支払方法に関する情報を入力し、注文を確定させましょう。

配送先情報については、2回目以降の買い物では入力を省略できます。
注文確定後、支払方法に応じた手続きを済ませれば、配送先住所へと商品が届けられます。

NFTの情報やQRコードを見たい場合は、ホーム画面の「注文一覧」から注文情報を確認してください。

(引用:クリプトモール|cryptomallとは?

なぜ怪しいという評判があるのか

クリプトモールについて検索してみると「クリプトモールは怪しい?」という旨の記事がいくつか見つかるでしょう。

しかし以下の点から、クリプトモール社は信頼性の高い企業だと考えられます。
・鑑定証明システムを開発し、特許を取得している
・日本暗号資産ビジネス協会や日本ブロックチェーン協会に加盟している
・ブロックチェーンエキスポなどのイベントに出展している

なぜクリプトモールが怪しいという評判があるのか、考えられる2つの理由を見てみましょう。

以前は仮想通貨でのみ売買していた

以前のクリプトモールが仮想通貨専用のショッピングモールだったことが、怪しいと思われる理由として考えられます。

近年ではNFTが流行した影響もあってブロックチェーンの利用者は増えていますが、それでも仮想通貨に不審感を抱く人はまだまだ多いです。
クリプトモールのβ版がリリースされた2019年、NFTが普及する以前であれば、仮想通貨を怪しく思う人はさらに多かったでしょう。
そんな仮想通貨を専門的に扱うショッピングモールが怪しいと思われることは、想像に難くありません。

現在は現金払いに対応しているため、仮想通貨での支払いについて不審感を抱くこともないでしょう。

リリース当初は鑑定証明システムがなかった

クリプトモールがリリースされた時点では鑑定証明システムが確立されていなかったため、売っているものが怪しく見える人もいたでしょう。

リリース当初の商品カテゴリー総数は5896種類以上あり、ブランド品や車などの高額商品が多数販売されていたようです。
多くの高額商品を、本物かどうかを証明する手段がない状態で売っているのを見つけたら、怪しさを感じても不思議ではありません。

現在のクリプトモールでは、鑑定証明システムによって本物の商品であると証明されているので、安心して買うことができます。

無料配布キャンペーンを実施していた

クリプトモールはキャンペーンの一環として仮想通貨を配布していた時期があります。

たとえば、アフィリエイトリンクを使って友人を紹介すると、クリプトモールで使える独自通貨SMALLがもらえるキャンペーンが実施されていました。
ほかにも、支払いに対応する仮想通貨が増えるたびに、その通貨を利用した決済に対してキャッシュバックするキャンペーンなども実施しています。
こうした配布企画をおこなっていること自体が怪しいと考えてしまう人もいるかもしれません。

ちなみに、2023年2月現在、紹介キャンペーンはおこなわれていません。

まとめ:鑑定証明システムは要チェック

デジタルNFTとアナログNFT、両面からの認証による鑑定に、クリプトモールはいち早く目をつけました。
NFTを利用したブロックチェーン技術によって安心できるショッピングを実現したクリプトモールを、ぜひ一度体験してみましょう。
また、クリプトモールを運営しているサイカルトラスト社は、鑑定証明システムの導入支援もおこなっています。
クリプトモールの無料会員登録の際に資料をダウンロードできるので、興味があればチェックしてみてください。

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