株式会社ironowaの武藤浩司さんに直撃インタビュー!大塚再開発への想いとは?

「大塚」という駅はご存じでしょうか?池袋駅と巣鴨駅に挟まれた、山手線の小さな駅です。その大塚駅が、現在再開発によって、大きく変化しています。

大塚駅北口を出ると、まず目に入るのは「ba」という文字が入った複数の建物。最新施設が建っている一方、小粋な居酒屋が立ち並ぶ、「東京大塚のれん街」や東京で唯一残る都電の東京さくらトラムも通っており、どこか懐かしさも感じられます。

大塚に星野リゾートを誘致し、のれん街を立案した人が、株式会社ironowa(以下、ironowa)のCEO・武藤浩司さんです。2023年4月22日・23日に開催されたTOKYO OTSUKA NFT FESの立役者でもあり、トークセッションの登壇もされました。

今回は武藤さんに、大塚再開発について伺うべく、直撃してきました!

- まずは武藤さんとironowaについて教えてください

ironowaは、もともと10代以上続く母方の不動産会社・山口不動産という会社でした。当時代表を務めていたのは、僕の祖母です。大手監査法人を辞め、山口不動産に入社しましたが、タバコ自販機の在庫管理や祖母の運転手など雑務ばかりでした。「こんな感じで大丈夫かな」と、焦りが募っていたことを覚えています。

その後、紆余曲折を経ながら2018年に代表に就任し、2023年1月から社名をironowaに変更しました。「iro(色)」は多様性を、「wa(輪・和)」はつながり、助け合いを表現しています。さまざまな個性・バックグラウンドを持つ人々が、互いに手を取り合って、主体的に暮らせる街にしたいという想いを込めたものです。

武藤さんのnote

武藤さんが自身の半生について記したnoteはこちら:https://note.com/ironowa_ba2021/n/nbe86de28fe9e

現在ironowaでは、不動産事業に加え、飲食事業・スポーツ事業・ロケーションサービス事業等を行っており、所有する複数のビルなどの「場」と様々なサービス、イベントを連携させることで、より大塚や豊島区の体温を上げていこうと日々奮闘しています。

- TOKYO OTSUKA NFT FESをやる前とやった後で、NFTに対する印象に変化はありましたか?

全く知らない世界だったNFTが、少しだけ身近になりました。また、NFTは知っているものの、大塚のことを知らない人たちがたくさん来てくれたことが嬉しいです。X(旧Twitter)では「大塚に初めて来たけど、思った以上にお洒落だった」と書いてくれている人もいましたね。

また、このイベントを進めていく上で、日常からNFTという単語をよく聞くようになりました。以前から耳にしていたのかもしれませんが…。関心を持ってみると、多くの人が注目している分野ということが分かりました。

- 改善点はどういったところに見られましたか?

TOKYO OTSUKA NFT FESを楽しむboomnow西川(左)・武藤さん(左下)

最先端であるNFTと、大塚の相性が合っていたのかどうかが少し気になっています。最先端分野であるNFTを使って、ローカルな大塚でイベントを開催する……。参加した方に感想を聞いてみたいですね。

また、アートイベントとして、もっと雰囲気作りにこだわっていきたいです。もちろん、それにはお金がかかりますが、開催を重ねていき、イベントの大義が伝わっていけば、賛同してくれる人が増えてくるのではないかと思っています。

次回は、至らなかった部分をいかに改善できるか、大塚だけではなく、豊島区全体などエリアを拡大して巻き込めるようにしたいと考えております。

- 今後、ironowaは大塚をどういう街にしていきますか?

大塚駅

大塚をよりカラフルでユニークなまちにして、それが東京都全体にも波及していければいいなと想像しています。高野之夫さん(前区長)を中心に、豊島区と一緒に作り上げた駅前の「ironowa hiro ba」。この場所をさらに大塚に住んでいる方、大塚を訪れる方にとってユニークで"いい場所"になれば、と考えております。その"いい場所"を創り上げていくために、豊島区初の女性区長・高際みゆきさんと共により良い未来について想像していきたいですね。

大塚をどうしていきたいですかという質問の答えは、「皆さん次第」です(笑)僕らに「街を変えて」と言うだけではなく、このプロジェクトに参加する仲間になってもらいたいです。

とは言いましたが、私としては、願望というか「やらなきゃいけない」と感じていることがあります。それはアートで街全体を装飾すること。例えば、まだ芽が出ていないアーティストたちが、大塚に自分の絵を飾れるようになったら素敵ですよね。アーティストは個人の力だけでは、経済的に持続が難しいケースが多いです。なので、彼らのアートを大塚に飾ることで、持続可能な世界を作るための一役を担うことができたらいいなと思います。

- 実際にアーティストに提供できるものは?

壁です(笑)当社が保有する建物の壁を使ってクリエイティブな作品を作ってほしいです。後に、アートを飾ったり、描いたりする壁・スペース・場所を提供していくことも考えています!

何か新しいことをしたい人や、アートを飾りたいアーティストは、是非ironowaまでご連絡ください。win-winはもちろん、関わった人皆が幸せになる「ハッピーハッピー」を作れる人なら大歓迎です!

株式会社ironowa お問い合わせリンク

再開発が進む大塚

大塚駅

ここ数年で、ironowaとともに大きな変化を見せている大塚。

少し前までは地味なイメージが大きかった大塚にも、今ではOMO(星野リゾート)やインドアゴルフ・飲食店・横丁・カフェ・オフィス・光り輝くモニュメントなどが立ち並んでいます。

大塚駅は単なるマイナー駅で終わるのか?もしくは、アーティストの集まるクリエイティブな街になるのか。今後の発展に、目が離せません。

山手線・都電荒川線・丸ノ内線に乗った際には、是非大塚駅に降りてみてください!

株式会社ironowa(ironowa Co., Ltd.)

本社:〒170-0004 東京都豊島区北大塚2-13-1

設立:1947年9月1日

代表:武藤 浩司

電話:03-3910-8881

お問い合わせ:https://ironowa-ba.jp/contact/

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