discordをビジネスシーンで使う方法【メリットやデメリット・始め方を紹介】

discordはゲームコミュニティを中心に人気となったチャットサービスです。
メッセージのやり取りはもちろん、音声機能もついており、2015年に登場して以来、ビジネスシーンでも活用されるようになりました。

この記事では、discordをビジネスシーンで使う方法を中心にメリット・デメリットを解説していきます。

この記事のザックリ要約
✅discordはゲーマー向けに開発されたコミュニケーションツール
✅多くの機能が無料で使え、利便性も高いので、社内用のコミュニケーションとして採用する会社もある
✅リモートワークやオンライン環境下で活躍するツール

そもそもdiscordとは

discordとは、2015年にアメリカでゲーマー向けに開発されたコミュニケーションツールです。
チャット機能だけでなく、ボイスチャットも無料で楽しめるので、瞬時の情報交換が必要なゲームのコミュニケーションツールとして普及しました。

Influencer Marketing Hubによると、2022年現在でのユーザーは世界中で3億9,000万人に達し、月間アクティブユーザーは1億5,000万人を超えています。

(出典:Influencer marketing hub

日本国内でも、ゲーム中の情報交換が必要なFPSゲームを中心にボイスチャットツールとして話題になりました。

しかし、今では無料で使える点や利便性が高いため用途が広がっており、
・社内用
・プライベート用
・地域のコミュニティ
・NFTプロジェクト
・趣味や好きなこと
などのコミュニケーションツールとしても使用されています。

discordの基本機能

discordの基本機能を紹介します。

サーバーの作成

テキストや音声でコミュニケーションをとるサーバーを誰でも作ることができます。

必要な情報を選んでいくだけなので、簡単に作ることができます。
サーバーの作成方法はのちほど解説していきます。

またサーバーへの参加方法は完全招待制です。
ですので、すでにサーバーに入っているメンバーに招待用のURLを送ってもらう必要があります。  

テキスト/ボイスチャット

サーバー内では、テキストや音声でコミュニケーションをとることができます。

同じサーバー内で複数のテキストとボイスチャットを作ったり、切り替えができるので、わざわざ違うサーバーに移り変わる必要はありません。

そのため、情報共有や意見の出し合い、緊急の会議や相談事にもスムーズに対応できます。

ダイレクトメッセージ

ダイレクトメッセージでは、ビデオ通話や画面共有ができます。

顔や画面を見ながらコミュニケーションを取れるので、ゲーム画面の共有はもちろん、社内のリモート会議やセミナーなどにも活用できます。

有料プラン

上記の機能はすべて無料で使えますが、discordには2つの有料プランがあります。
・NITRO BASIC:¥350/月
・NITRO:¥1,050/月
有料プランでは画質が変更できたり、容量が大きいファイルを送信できるなどの機能が備わっています。

また「NITRO」プランには、サーバーの機能を強化して増やすことができる「サーバーブースト」があります。
「サーバーブースト」では、バナーやアイコンが変更できたり、ボイスチャットの音質をあげることができるので、大切なサーバーに課金してより便利に使うことができます。

必要に応じて機能を追加し、サーバーをより良いものにしていくことができます。

discordをビジネスシーンで使うメリット

discordをビジネスシーンで使うメリットを解説します。
ゲーム用のボイスチャットツールだけでなく、社内のコミュニケーションツールとしても十分な機能があるので一つずつ紹介していきます。

基本機能が無料で使える

discordではビジネスシーンに必要な機能が無料で使えます。
テキスト/ボイスチャットはもちろん、ビデオ通話や画面共有など、社内のコミュニケーションを円滑にとるための機能が揃っています。

ビジネス用のコミュニケーションツールとして人気のある『Slack』では、ビデオ通話や画面共有を使うために有料プランへの加入が必要です。
しかし、discordでは費用がかからないので、気軽に社内のコミュニケーションツールとして導入できます。
また先述した有料プランもあるので、企業の目的に合わせて必要な機能を追加することもできます。

リモートワークに必要な機能が充実している

discordは、ここ数年で増えているリモートワークやオンライン環境下でも活躍するコミュニケーションツールです。
オンライン状態の一覧で誰がサーバーを見ているか、ピン止めの機能でどの議題が上がっているのかを一目で確認できるので、スムーズな質問や業務連絡が可能です。

また、同じサーバー内で複数の部屋(チャンネル)を作ることができるので、部屋ごとに役割を決めておくことで、離れていても迅速にコミュニケーションをとることができます。

さらにテキストチャットでは、自分が参加する前のチャットもすべて残っているので、どの問題について会議しているのかがわかり、円滑に会議に参加することができます。

ボイスチャット機能が優秀

ゲームのコミュニケーションツールとして開発されたため、ボイスチャットの機能が優れています。

discordのボイスチャットでは呼び出し不要です。
電話をかける必要がなく、部屋に入るだけでスムーズに参加できます。
また同じサーバー内に複数のボイスチャットの部屋を作れるので、部屋移動が簡単で、複数のグループで会議がある場合も便利です。

さらにボイスチャットでは、参加しているメンバー一人ひとりの音声調整が可能です。
個別で音声調節ができることにより、長時間の会議でもストレスなく参加できます。

マルチプラットフォームに対応している

discordはWindowsやMacだけでなく、AndroidやIOS用のスマホのアプリでも利用できます。
使う端末を選ばなくていいので、様々な環境下に対応して使うことができます。

discordをビジネスシーンで使うデメリット

discordをビジネスシーンで使うデメリットを解説します。
社内用のコミュニケーションツールとして十分な機能がありますが、いくつか使う上での注意点があるので一つずつ紹介していきます。

セキュリティ面に注意

discordはURLでの完全招待制です。
ですので招待用のURLがあれば誰でも入ることができるのが難点です。
社内専用のURLを管理しておかないと、悪意をもった第三者が参加する可能性があります。

アカウントの乗っ取りに注意

またアカウントを乗っ取られないようにするためにも、二段階認証を設定しておきましょう。
二段階認証を設定することで、ハッカーから乗っ取られるリスクを少なくできます。

設定の「マイアカウント」▶︎「パスワードと認証」から設定できます。

録音ができない

discordには録音・録画の機能がありません。
会議内で決定した内容や取り決めを後で記録することはできないので注意が必要です。

discordをビジネスシーンで使う方法

discordをビジネスシーンで使う方法を解説していきます。

まずはdiscordをダウンロードして、アカウントを作成していきます。
ブラウザ版でも使えますが、本格的に使いたいなら、PCにダウンロードするようにしましょう。
ダウンロードができたら、メールアドレス、ユーザー名、パスワード、生年月日を入力し、アカウントを作っていきます。
これで下準備が完了です。

次に社内でコミュニケーションをとるためのサーバーを作成をしていきます。

▶︎まずサーバーの一覧画面から「+」をクリックします。


▶︎次に、サーバーのテンプレートを決めていきます。
社内用であれば、「オリジナルの作成」をクリックします。


▶︎次に、サーバーの規模を決めていきます。
社内用であれば、「クラブやコミュニティのため」をクリックします。


▶︎あとはサーバー名を決めて、「新規作成」をクリックして完了です。

まとめ

discordは社内のコミュニケーションツールとしても十分な機能が備わっています。
テキストやボイスチャットはもちろん、画面共有やビデオ通話も無料で、操作も簡単なので、導入しやすいツールです。
また近年増えたリモートワークに必要な機能も揃っているので、今後さらなる導入が期待できます。

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