P2E(プレイトゥアーン)のNFTゲームが登場したことで、ゲームをプレイしてお金を稼ぐ世界が身近になりつつあります。
しかし、プレイするためにNFTを購入する必要があったり、ブロックチェーンの知識が求められたりと、NFTゲームを始めるハードルは高いです。
そこで利用したいのが、NFTゲームギルド(ゲームギルド、ギルド)です。
この記事では、NFTゲームギルドの概要や特徴などを解説します。
この記事のザックリ要約!
✅ゲームギルドのスカラーシップ制度を利用すれば無料でNFTゲームを始められる
✅スカラーシップ制度ではNFTをレンタルして稼いだお金を分配する
✅具体的なシステムは利用するギルドや遊ぶNFTゲームによって異なる
なるべく簡単にNFTゲームで稼いでみたい方は、ぜひ本記事を読んでみてください。
ゲームギルドの概要
ゲームギルドとは、NFTゲームで利用するNFTを貸し借りしたり、プレイヤー間で交流を深めたりできるコミュニティです。
ゲームギルドでは、GameFiについて学ぶ環境を整えていたり、独自のトークン(仮想通貨)を作成したりと、NFTゲームの発展に向けた取り組みをおこなっています。
その中の1つが、無料でNFTゲームをプレイして稼ぐことができる、スカラーシップという制度です。
マネージャーとスカラー
スカラーシップ制度とは、マネージャー(NFT保有者)が持つNFTをスカラー(ゲームプレイヤー)がレンタルし、稼いだトークンを分配する仕組みです。
マネージャーはNFTを購入する資産力はあるもののプレイする時間がなく、NFTゲームを代わりにプレイしてくれる人を探しています。
一方、スカラーはNFTをレンタルしてNFTゲームで遊びたいと考えている人です。
マネージャーとスカラーがマッチングする場として、ゲームギルドが利用されています。
なお、スカラーシップはSNSなどを利用して個人間でおこなわれる場合もあります。
NFTゲームと提携しているギルドもある
ゲームギルドによっては、特定のNFTゲームとパートナーシップ提携をしている場合があります。
パートナーシップ提携をしているゲームギルドは、提携しているゲームのNFTを配布したり、プロジェクトの説明会(AMA)を開催したりします。
ギルドメンバー限定の無料配布をおこなうこともあるので、興味のあるNFTゲームとのパートナーシップを結んでいるギルドはチェックする価値があるでしょう。
また、提携しているNFTゲームが多いほど、信頼性のあるギルドだと見ることもできます。
日本語で利用できるギルドもある
日本語で交流できるゲームギルドは年々増えており、英語がわからなくても安心して利用できます。
というのも、海外の利用者が多いNFTゲームを扱っているため、英語で交流しているギルドが多いからです。
海外のギルドでも日本語で対話できる場合がありますが、全体に向けたアナウンスは英語が基本です。
英語が苦手であれば、日本語をメインとしている国内ギルドに参加するとよいでしょう。
スカラーシップの仕組み
ギルドでマネージャーとスカラーがマッチングしてから、報酬を受け取るまでの動きを解説します。
ギルドで扱っているNFTゲームには、スカラーシップに対応した機能が付いています。
スカラーシップの機能がどのように利用されているのかみていきましょう。
ちなみに、NFTを直接渡されるパターンもなくはないですが、持ち逃げのリスクが高いため実際におこなっているマネージャーは少ないでしょう。
1.マネージャーがアカウントを用意
スカラーシップで使うアカウントとNFTを、マネージャーが用意します。
マネージャーは採用するスカラーの人数分のアカウントを作成することになります。
それぞれのアカウントにNFTを送る必要があるため、わりと手間がかかる作業です。
2.スカラーがアカウントを借りてプレイ
マネージャーが用意したアカウントのIDとパスワードを、スカラーに渡します。
アカウントが保有しているNFTとトークンを移動させるにはウォレットを接続する必要があるため、IDとパスワードだけ渡してもNFTが盗まれる心配はありません。
スカラーは渡されたIDとパスワードを使ってNFTゲームにログインし、トークンを稼いでいきます。
マネージャーがゲームの始め方や遊び方を説明し、ルールやノルマを伝えることで、スカラーは効率よく稼ぎ始められるでしょう。
3.プレイして得たトークンを分配する
トークンが一定量貯まったら、得たトークンを分配します。
分配方法はゲームによって異なり、いったんマネージャーが受け取る必要があるゲームもあれば、システムで自動的に分配してくれるゲームもあります。
受け取った報酬は現金に換金してもいいですし、NFTゲームに注ぎ込んでもいいでしょう。
現金にする場合は仮想通貨取引所を利用する必要があるため、あらかじめ利用方法を知っておくとスムーズです。
ゲームギルドを利用するメリット
NFTゲームをプレイするなら、ゲームギルドに参加するのをおすすめします。
その理由は、次のようなメリットを得られるからです。
・無料でNFTゲームを遊べる
・初心者でもNFTゲームを始めやすい
・安心してスカラーシップに申請できる
・ギルド独自の特典が得られる場合がある
個人でスカラーシップを始めるよりもお得な部分もあるので、それぞれのメリットの詳細を以下でチェックしてください。
無料でNFTゲームを遊べる
スカラーシップでNFTゲームをプレイする最大のメリットは、無料でNFTゲームを遊べることです。
NFTゲームをプレイするのに必要なNFTは、稼ぎやすく人気のあるゲームほど高額で販売される傾向にあります。
無料で遊べるNFTゲームも登場していますが、NFTを購入しなければ稼ぎは望めないでしょう。
ゲームによっては1万円以上のNFTを購入しなければ遊べない場合もあるので、費用をマネージャーが支払ってくれるのは嬉しいポイントです。
初心者でもNFTゲームを始めやすい
NFTゲームの始め方がわからなくても、ギルドメンバーに相談すれば回答してもらえるでしょう。
NFTゲームに関する公式の説明文は英語で書かれていることが多いため、普通に遊ぶためにルールを覚えるだけでも一苦労です。
また、NFTゲームで遊ぶために必須となる、仮想通貨やブロックチェーンについても学ぶ必要があります。
これらのハードルを越えるには、ギルドを利用するのが手っ取り早いです。
安心してスカラーシップに申請できる
個人でスカラーシップの契約を結ぶより、ギルドを通じてやり取りしたほうが安心できます。
なぜなら、悪意をもったマネージャーとのスカラーシップでは不利益を被る可能性があるからです。
たとえば、所有している仮想通貨を盗んだり、報酬を持ち逃げしたりされかねません。
ギルドでこういった問題が発生するとギルド全体の信用問題になるため、トラブルは発生しにくいと考えられます。
ギルド独自の特典が得られる場合がある
NFTゲームの報酬とは別に、ギルドごとの特典を得られる場合もあります。
ギルドが運用するサービスを利用できたり、ポイントを貯めるとプレゼント抽選に応募できたりと、ギルドによって特典の内容はさまざまです。
こうした特典が魅力的に感じるのであれば、スカラーシップを利用する気がなくてもギルドに参加する価値があるといえるでしょう。
利用する際の注意点
ゲームギルドに参加するメリットは多いですが、デメリットともいうべき注意点もあります。
ギルドに参加する際は、以下の点に気を付けてください。
・NFTをレンタルできるとは限らない
・ノルマが設定されているケースが多い
・得られる配当が少ない
・稼げる金額が保証されていない
これらの注意点を承知したうえで、責任をもってスカラーをやり遂げましょう。
NFTをレンタルできるとは限らない
ギルドに参加したからといって、必ずしもNFTをレンタルできるとは限りません。
NFTはつねに貸し出しているわけではなく、限られた期間だけスカラーを募集します。
貸し出されるNFTは数に限りがあり、抽選で選ばれたスカラーだけにNFTが渡されるパターンが多いです。
より当選しやすくするために、比較的小さい規模のゲームギルドに参加するのもよいかもしれません。
ノルマが設定されているケースが多い
マネージャーもできるだけ稼ぎたいと考えているので、ノルマを設定しているのが一般的です。
たとえば、スタミナ制のあるゲームでは、スタミナの時間回復が無駄にならないよう消費するといったノルマがあるでしょう。
ノルマを達成しているか確認するため、ゲームのスクリーンショットの提出を求められる場合もあります。
NFTゲームを遊ぶという内容であっても、報酬を受け取る以上は仕事と同様に責任が伴います。
ノルマを達成できそうになければ、スカラーを引き受ける前に辞退することも想定しておくようにしましょう。
得られる配当が少ない
自分で用意したNFTでプレイするのに比べると、スカラーシップで得られる報酬は少なくなります。
プレイして得た報酬をマネージャーと分配するので、当然といえば当然でしょう。
ただ、マネージャーには金銭的なリスクがあるため、基本的にマネージャーのほうが多く分配されます。
分配する割合は7:3 や 8:2あたりが相場となっており、労力に比べて割に合わないと感じることがあるかもしれません。
稼げる金額が保証されていない
仮想通貨の価格はつねに変動するため、確実にこのくらい稼げるという保証はありません。
例として、1ヶ月プレイすれば大体10万円稼げるNFTゲームのスカラーシップを始めたとします。
稼げるトークンの価格が1ヶ月後もそのままであれば10万円で換金できますが、もし価格が10分の1まで下落すれば、換金する頃に得られるのは1万円のみです。
こうした下落がいつ起きてもおかしくない世界なので、現状においてNFTゲームをプレイするだけで収入を安定させるのは難しいでしょう。
有名なゲームギルドの例
ゲームギルドの数は、大小あわせると10万を超えると言われています。
そのなかでも有名なゲームギルドを4つ紹介します。
・Yield Guild Games(YGG)
・GuildFi
・Sakura Guild Games(サクラギルドゲームズ)
・Samurai Guild Games(サムライギルドゲームズ)
それぞれ異なる特色なので、好みのギルドを探してみてください。
なお、いずれのギルドもDiscordを活動の場として利用しているため、持っていない場合はダウンロードしておきましょう。
Yield Guild Games
(YGG)
Yield Guild Games(YGG)は全国で8万人以上が所属している海外のゲームギルドで、世界TOPギルドの1つに認定された実績があります。
このギルドを通してNFTゲームをプレイすることで、フィリピンの経済危機が救われたことが話題になったこともあります。
スカラーシップを受けるには、公式ページでギルドバッチをミント(生成)し、Discordを利用してマネージャーを探す必要があるため、手間がかかるでしょう。
ギルドバッチをミントする際にガス代を払わなければならないというネックもあるため、参加するハードルは高めです。
ちなみに、日本向けのゲームギルドとして日本企業が運営するYGG Japanも展開しています。
GuildFi
(GuildFi)
登録しているユーザー数が28万人以上に及ぶ、タイ発のゲームギルドです。
公式ページでタスクをこなすとGXPが獲得でき、スカラーシップに参加するためのプレイヤーチケットを入手するためにGXPを使うシステムとなっています。
プレイヤーチケット以外にも、ホワイトリストやギフトカードなどがもらえる抽選に応募するためにGXPを使えます。
また、GuildFiの独自トークンGFを購入・ステーキングすれば、限定NFTやトークンのエアドロップがもらえるなどの特典も用意されています。
Sakura Guild Games
Sakura Guild Games(サクラギルドゲームズ)は、2018年2月に設立され、コミュニティのメンバー数が2万人を超えているゲームギルドです。
シンガポールに拠点をおいていますが、日本語へのサポートが厚いため、英語がわからなくても安心して参加できます。
また、「元素騎士Online -META WORLD-」や「PolkaFantasy」、「Job Tribes」といった複数のNFTゲームにおいて公式ギルドとして参入しており、信頼性が高いです。
スカラーシップは申込みフォームから申請する形式となっており、抽選で選ばれた人がスカラーになれます。
Samurai Guild Games
Samurai Guild Games(サムライギルドゲームズ)は、2022年4月に誕生した日本のゲームギルドです。
Discordに参加するまでの過程で、ギルドについての基礎的な知識や使い方を丁寧に説明してくれるので、初心者でも参加しやすいでしょう。
ギルドメンバーがNFTゲームによってゲーム経済圏を創ることを目指しており、プレイヤーだけでなくクリエイターの育成にも力を入れています。
こうした学びの環境を整えている点からも、これからNFTゲームを知っていきたい人向きのギルドです。
まとめ:ギルドでNFTゲームを始めよう
NFTゲームギルドのスカラーシップ制度を利用すれば、NFTをレンタルしてNFTゲームを始めることができます。
NFTの抽選プレゼントなどの企画を実施する場合もあるので、NFTゲームに興味があるのであれば、スカラーシップを利用しないとしても参加するのがおすすめです。
ゲームの攻略情報を交換する場所にもなるので、コミュニケーションをとりやすいギルドを選んで参加してみてください。