NFTを売って利益を得たいのであれば、NFTアートの分析をしましょう。
一度の販売で得られる利益は大きい方が嬉しいですよね。
効率よく稼げる方法を学ぶためにも、いまの市場を調べる方法を知る必要があります。
この記事では、NFTアートを分析することで利益をあげやすくする方法を解説します。
この記事でわかること
- なぜNFTアートを分析するべきなのか理由がわかる
- NFTアートを分析する際に調べるべき項目がわかる
- 利益を得やすいNFTアートを探す方法がわかる
NFTアートを自作する場合も、二次流通する場合も、本記事で伝える内容が参考になるでしょう。
NFTアートの分析とは?
商品の取引をする際、より大きな利益を得るために必要なのは情報です。
そして、利益を得るための情報を集める方法の1つが、NFTアートの分析です。
NFTアートの分析とは何をすればいいのかを見てみましょう。
売れているNFTアートの傾向を調べる
NFTアートを売るには、いま売れているNFTアートの傾向を調べる必要があるでしょう。
人気や知名度のないNFTアートをただ出品しても、売れる可能性は限りなく低いです。
あなたが売っていることを告知しなくても購入してもらえるくらい人気のある(=流動性のある)NFTを入手しましょう。
そうすれば見込み客が多くなるので、高く売って利益を出すチャンスがあります。
チャンスのあるNFTアートを発見するためには、NFTアートの市場を分析するのが効率的です。
価格設定の参考にする
手持ちのNFTを出品するとき、フロア価格(コレクションにおける最低価格)をもとに価格設定すべきです。
フロア価格より安すぎる設定だと利益が少なくなりますし、高すぎる設定だとなかなか買ってもらえません。
出品前に適正な価格を調べる必要があります。
また、NFTアートのコレクションにはレアリティの概念があり、持っているプロパティ(特徴)が希少であるほど高く取引されやすいです。
希少なNFTアートを販売する場合は、レアリティに応じた相場もチェックする必要があるでしょう。
NFTアートを自作するなら分析は必須
あなたがNFTアートを作成する立場であれば、分析は欠かせません。
NFTアートが売れる理由の1つにトレンド(流行)があります。
トレンドにのっていないNFTアートを作成してしまうと、売れるかどうかは運次第になってしまうでしょう。
NFT市場には日々多くのNFTアートが出品されており、売れるNFTアートを作成するには努力が必要です。
自分の描きたい作品を出すのではなく、市場を分析してトレンドを取り入れた作品を創作しましょう。
分析で調べる項目
ひとことで分析と言っても、調べることは多岐に渡ります。
ここでは、分析で調べたい具体的な内容および項目の例を挙げます。
分析する方法によっては、ここで挙げた項目以上に詳細なデータを集めることが可能です。
分析で何をするのか、イメージを掴むための参考にしてください。
コレクションの総売上
NFTアートで何が人気なのか把握できていなければ、コレクションごとの総売上から調べましょう。
総売上のランキングで上位に入っているコレクションは、長期的に根強い人気を持っているものが多いです。
人気があれば売れやすいので、必ずチェックしてください。
現在売れているコレクション
現在進行系で売れているコレクションを把握することで、スピーディに利益を出せる可能性があります。
取引が頻繁におこなわれているNFTアートは、価格が変動しやすく利益に繋がりやすいです。
フロア価格の推移も含めて、いま売れているコレクションを分析してください。
なお、現在の売上を調べる際は、より短期間での売上を確認すればデータの臨場感が上がります。
少なくとも1日、可能であれば1~数分以内の売上をチェックしましょう。
新しく登場するコレクション
まだ市場に出ていないコレクションを知っておけば、販売が開始すると同時に新作のNFTアートを購入できます。
新しく出たばかりのNFTアートはこれから人気が出るかもしれないので、すでに販売されているNFTを取引するより大きな利益が期待できます。
一度に大きな利益を得たい場合は、販売が予定されているコレクションを探すのに力を注いだほうがよいかもしれません。
ただし、価格が上がるかどうかは実際に販売されないとわからないため、利益を得られないリスクは理解しておく必要があります。
自分が手に入れたNFTアートの価値
保有しているNFTアートの価値も把握しておかなければなりません。
同種のNFTアートを分析することで、フロア価格だけではわからない本来の価値が見えてきます。
NFTアートが属するコレクションを見るのではなく、NFTアートの市場全体から自分のNFTアートがもつ価値を見出してください。
また、NFTアートを売るタイミングを探るときは、購入した時点の価格と比較するだけでなく、一定期間内の価格変動を見て今後の動きを予測しましょう。
レアリティの高いNFTであれば、同コレクション内での差額にも注目したいところです。
コレクションごとのロードマップ
NFTアートの値段が大きく変わるタイミングは、なにかしらのイベントや企画が発表、もしくは実行されるときです。
イベントが起きるタイミングを知るには、数字のデータだけでなく公式の告知などもチェックする必要があります。
そのおおまかな予定を把握するために、各コレクションのコミュニティなどで公開されているロードマップを確認しましょう。
分析するデータを集める方法
上で挙げたデータや情報を集めるためにおこなうことを紹介します。
集めるデータの種類によって利用すべき方法が異なるので、何を調べるかあらかじめ決めたうえで利用する方法を検討するのがよいでしょう。
有料のサービスも含まれているため、出費が気になる場合は料金にも注意してください。
NFTマーケットプレイスの統計データを見る
NFTマーケットプレイスにあるランキングなどの統計データから分析することができます。
たとえばOpenseaでは、売上のランキングや、取引(アクティビティ)の履歴を見ることが可能です。
売れているコレクションを調べるだけなら、この方法だけでも十分でしょう。
また、特定のNFTマーケットプレイスの統計に限定して調べる方法として有効です。
分析ツールを利用する
詳細な取引データを確認したい場合は分析ツールが必須です。
分析ツールであれば、NFTマーケットプレイスの統計データではわからない情報を収集できます。
たとえば、一日以内の売上ランキングや、フロア価格の推移を示したチャート図などが挙げられます。
分析ツールはいくつも存在し、特定のNFTマーケットプレイスで情報を集めたものから、ブロックチェーン全体のデータをまとめたものまで、特徴は様々です。
それぞれの分析ツールの特徴をまとめた記事があるので、分析ツールを探すときは参考にしてみてください。
ポートフォリオを確認する
保有しているNFTに着目したいときはポートフォリオ機能を利用しましょう。
ポートフォリオは自分のウォレット内にある仮想通貨やNFTを一覧で表示する機能です。
NFTマーケットプレイスの価格をもとにNFTの価値を計算してくれるサービスもあるため、総資産を数値化して表示することもできます。
分析ツールがもつ機能の1つとして用意されている場合があるので、ポートフォリオ機能の有無も判断基準に考慮してみてください。
コミュニティに参加する
コミュニティへの参加も1つの分析方法です。
数値的なデータは集めにくいですが、今後予定されているイベントや企画について最新の情報を得るには有効な手段といえるでしょう。
また、コミュニティで交流を深めることによって、分析で得られる情報以上の価値が提供されるかもしれません。
たとえば、NFTを交換する機会の増加や、コミュニティ限定のNFT配布企画などが挙げられます。
すべてのコミュニティで情報を集め続けるのは難しいので、とくに注目したいコレクションのコミュニティに参加するのがよいでしょう。
分析ツールのコミュニティで分析内容の情報交換をする方法もあります。
分析するときの注意点
NFTアートの分析を始める前に確認しておきたい注意点を4つ解説します。
これらの注意点を認識しておかないと、間違った方法で情報を集めることになりかねません。
注意点を踏まえたうえで分析データを手に入れましょう。
データの収集範囲を把握しておく
分析ツールが集めるデータは、イーサリアムまたはOpenSeaから収集している場合が多いです。
そのため、分析ツールだけをみて、イーサリアムのNFTしか高額で売れていないと誤解しないように注意してください。
イーサリアム以外のブロックチェーン、あるいはOpenSea以外のNFTマーケットプレイスにおける販売データを調べたいのであれば、収集範囲に含まれているかしっかり確認しましょう。
なお、有料の分析ツールのなかには、それぞれのブロックチェーンごとに取引データを調べられるものもあります。
複数のツールを利用して解析する
分析ツールによって調べられる情報が異なるため、より正確なデータを得られるよう複数のツールを利用してみるのもよいでしょう。
たとえば、ランキングとポートフォリオを別々のツールで確認する使い方が考えられます。
イーサリアムの分析にはツールを使い、ほかのブロックチェーンではNFTマーケットプレイスのデータを確認するのも有効な使い方です。
ツールを利用する数は制限されていないので、必要であればいくつでも利用しましょう。
情報は定期的に確認する
NFTアートの分析は1回限りではなく、定期的におこないましょう。
NFT市場の動きは激しく、登場して間もないコレクションが総売上ランキングの上位に入ることが度々あります。
新しく出たばかりのNFTであれば、フロア価格が一日で倍近くに上がったり、一気に暴落したりすることも。
分析に使える時間を考慮したうえで、できるだけ短いスパンで分析をおこなって情報をアップデートしてください。
すべてを調べる必要はない
詳細にデータを調べることができるからといって、すべてのデータを分析する必要はありません。
分析に手間をかけすぎると分析自体が面倒になってしまうでしょう。
分析をやめてしまう事態を避けるには、分析する情報を少しずつ増やすことをおすすめします。
もちろん、分析する項目が多いほど市場の流れを掴みやすくなり、いちはやく利益を得やすくなります。
その点も踏まえて、調べる量のバランスを考えてみてください。
データを分析してからするべきことの例
分析ツールを利用してデータを分析できたとしても、そこからどうすればよいのかイメージできないかもしれません。
そこで、分析したことを活かしてするべきことを、いくつかの例として説明します。
あなたが分析する目的によってゴールが異なるため、一例として参考にしてください。
共通点を見つける
売上ランキングの上位に位置するNFTアートの共通点を調べてみましょう。
売れているNFTアートには、それぞれがもつユニークな特徴とは別に、共通して持っている特徴があります。
分析したデータから仮説を決め、その仮説に沿ってNFTアートを作成または入手します。
たとえば、総売上ランキングの上位にあるCryptoPunksやBored Ape Yacht Club、Azukiなどは、コレクションのアイテム数が1万点です。
その点に着目すれば、1つのコレクションにNFTアートが1万点あれば売れやすいという仮説が立てられるでしょう。
売れるようになった原因をリサーチする
フロア価格の推移を調べると、ある日を境に価格が高騰もしくは暴落しているのを確認できる場合があります。
そうしたNFTアートを見つけた場合、何が理由で価格が大きく変わったのかリサーチしてみましょう。
たとえば、日本のニュースでも取り上げられたNFTコレクション「Zombie Zoo」は、著名なDJであるTrevor McFedries氏が購入したと周知されたことで一気に高騰しました。
つまり、著名人や資産家が購入したという事実をいち早く知ることができれば、価格高騰の恩恵を受けられる可能性が高くなります。
過去の事例から価格が上がる原因を探り、価格が上がる予兆を感じ取るアンテナを張れるようになりましょう。
価格の変動をアラームで通知させる
NFTを保有し続けるべきか売るべきか、迷ったときはアラームを設定しましょう。
NFTマーケットプレイスや分析ツールには、NFTの価格が変動したらアラーム通知で知らせる機能が用意されています。
また、Ninjalertsのように、アラート機能に特化したアプリもあります。
NFTを売りたいと思う価格にアラームを設定しておき、通知が来たらすぐにNFTを売れるように準備しておきましょう。
一番売れているものを模倣する
自分でNFTアートを作成する際は、すでに売れているコレクションを模倣する手もあります。
既存のものにユニークな魅力を付け足せば、独自のNFTアートとして世に売り出せるでしょう。
抵抗を感じるかもしれませんが、人の作品を模倣することで得られるものは多いです。
作品の描き方やレアリティの配分などを学び、今後オリジナル作品を生み出すための糧にしてください。
当然、丸パクリと思われるような作品にしないように注意しましょう。
まとめ:分析したデータを活かしてNFTアートの取引をしよう
一般的なビジネスをする際にリサーチが必要なのと同様に、NFTアートの販売にも分析が必要です。
まずはランキング上位のNFTコレクションがどんなものか知るところから始めてみてください。
慣れてきたら分析ツールを駆使して情報を集め、今後の価格変動を予測してみましょう。
より深く関わりたいNFTアートを見つけたら、コミュニティに参加してみてください。
分析する範囲を少しずつ広げていきながら、売れやすいNFTのトレンドをつねに把握していきましょう。