今回は、2022年4月6日に開催された「Web3.0のリアルとこれから」という対談内容について、誰でも理解できるような形でまとめていきます。
(この対談は、上場企業をはじめとする経営層、総勢約50名と名刺交換できるイベントの 「CXO Community Fes」で行われたものです。)
イベントの概要・基本情報
まずは、今回紹介するイベント「CXO Community Fes」の概要を簡単に説明します。
本イベントは、多くの業界の上場企業をはじめとする経営層から約50名の人々が集結し、トークセッション・交流会が行われました。
トークセッションでは、上場企業の役員などの成功者の方々から今後のビジネスに役立つ視点や経験を語っていただき、業界問わず多くの学びが得られる機会となっています。
また、交流会では上場企業をはじめとした経営者の方々やゲスト出演者との名刺交換が行われました。
「Web3.0のリアルとこれから」の対談内容
この対談では、主にWeb3.0(ウェブスリー)と呼ばれるNFTなどの最新技術の将来性について語られています。
これを聞くと、「難しそうなテーマだな…」と思われるかもしれませんが、NFTについて知識がない人でも理解できるように議論が進められているので、安心してご覧ください。
今回の対談は3部構成です。
- 自己紹介
- ディスカッション
- まとめ
本記事でもこの順でまとめていくので、ぜひ最後までご覧ください。
【自己紹介】対談に参加する3名について
まずは、今回の対談に参加された3名の自己紹介から始まりました。
1人目は、STARS株式会社の大池智博氏。先月にはYouTuberのラファエル氏と共同でNFTを販売し、500万円で落札された経験を持っています。
2人目は、株式会社セガ エックスディーの片山智弘氏です。ブロックチェーンやNFTといったWeb3.0の技術に関するさまざまな業務を担当されています。
最後、3人目は電通グループの鈴木淳一氏です。NFTやトークンエコノミーの将来性についてを著書の『ブロックチェーン3.0』で述べられています。
これを見てもわかる通り、Web3.0のスペシャリストが集まった対談であることがわかりますね。ここからは、実際にディスカッションに移っていきます。
【ディスカッション】Web3.0とNFTのあり方
自己紹介が終わった後は、早速ディスカッションが始まりました。ただ、前提知識の共有として「そもそもWeb3.0とは?」というところを改めて確認してくれています。
一言で説明すると、Web3.0とは「データに対するアクセス権・所有権を自己主権型で管理する考え方(SSI)に則って、デジタル資産を軸にアイデンティティ構築を行うウェブ環境」のことです。
少々難解な説明に聞こえるかもしれませんが、イメージは個人がアクセス権を主張できるようになり、全体を支配するGAFAなどのプラットフォーマーがいなくなった世界と解釈するとわかりやすいかもしれません。
そして、このWeb3.0が近い将来、日本にも到来すると言われています。
Web3.0についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
さらに話は進んでいき、「NFTの購入者が個人で恩恵を受け、個人でその知名度を維持するようになる仕組みづくり」がなされているということについても言及されています。
鈴木氏は、具体的なWeb3.0に関するプロジェクトとして、電通が漫画コンテンツの「n次流通プロジェクト」を2020年に開始したことを明かしました。
このプロジェクトでは、1次的なコンテンツとしては興味がなかったものでも、2次・3次流通で面白いと思ってもらうことで、逆の流れで1次的なコンテンツが再び評価されるシステムを構築しています。
これを実現するには、ブロックチェーン技術を活用する必要があり、電通は今も新たなマネタイズの可能性を共同研究しています。
【まとめ】今回の対談・ディスカッションを通して伝えたかったこと
約30分ほどの対談でしたが、数多くの事例とともに、メタバース・NFTの将来的な活用方法を知ることができました。
この記事で全ての事例を紹介しきれないことが残念なのですが、どの話もある1つの考えに集約されていると思います。
それは、デジタル空間におけるNFTがリアルの現実世界に影響を及ぼすという”逆転現象”が起きているということ。
この新しい影響力の流れに着目できるようになれば、これから生まれてくる新しい最新プロジェクトへの理解もしやすいと思います。
本記事のまとめ:Web3.0のこれからはリアルとの繋がりを重視せよ
今回は、「CXO Community Fes」でのWeb3.0に関する対談内容をまとめました。
この記事を通して、実際にイベントに参加している気分を味わい、Web3.0についての理解を深めてもらえれば幸いです。