今話題のWeb3(Web3.0)とは?新しい時代のインターネットとして注目される理由を解説!

Web3という言葉が熱を帯びて各所で語られるようになりつつあります。

高騰するNFTブームから一気にWeb3にも関心に火がついたようです。

Web3という言葉への注目も日に日に増しています。

しかし、Web3とはいったいどのようなものなのか、いまいちわからないという人も少なくないのではないでしょうか?

この記事で解決できることは以下です。

  • Web3の定義、Web3とはどういうものかがわかる
  • Web3の土台となるブロックチェーンがどういうものかがわかる
  • Web3にいたるまでのWeb1.0、Web2.0の歴史がわかる
  • Web2.0の問題点がわかる
  • Web3にどういうことが期待できるかがわかる
  • Web3とは具体的にどのようなアプリケーションかがわかる

この記事を読むことでさまざまな疑問が解消できます。

ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね。

NFT領域における事業開発の課題はありませんか?

NF-timesはNFT領域におけるプロジェクト企画・実行のプロフェッショナルが集まり、デジタルマーケティングの伴走支援をしています。

NFTのビジネス活用事例をまとめた資料を用意しておりますので、ぜひご覧ください。

Web3の定義とは

ネット上でさまざまな記事を読んでいると、Web3が「次世代インターネット」や「分散型インターネット」など、わかるようでわからない言葉で解説がされていることが多いですよね。

本記事では、ひとつひとつ紐解いて説明していきます。

その前に、Web3という言葉はいつ誰が最初に提唱したのか気になりませんか?

「Web3」は、2014年にギャビン・ウッド氏によって作られた言葉です。

意外と以前からあった言葉です。それが2020年以降、急速に注目され、今はバズワードとなっています。

ギャビン・ウッド氏とは、イギリス人でイーサリアムの共同創設者として知られており、Web3 FoundationというWeb3の推進団体の創設者でもあります。

出典:Twitter

Web3を支えているのはブロックチェーン技術

Web3については、さまざまな表現で説明されていますが、今回は筆者が本記事を執筆するために参考にした文献の中で非常にわかりやすく説明があったので紹介します。

「仮想通貨(暗号資産)に代表されるブロックチェーン技術が、十数年をかけて着実に進化し、その技術が生み出すサービスの総称」
引用:白辺 陽氏「Web3完全初心者への徹底解説: 社会を変える緻密なアルゴリズム」 Kindle 版. 

上記からもわかるように、Web3を支えているのはブロックチェーン技術です。

簡単にブロックチェーンの歴史を説明すると、ブロックチェーン技術が産声をあげたのは2008年です。

サトシ・ナカモトという名前を使った人物が仮想通貨であるビットコインを支える技術として、ブロックチェーンを論文で発表しました。

その後、2015年にWeb3のサービスの元となるイーサリアムというプラットフォームが誕生します。

イーサリアムの最大の特徴は「スマートコントラクト」という機能が実装されている点です。

そのスマートコントラクトを特徴としたイーサリアムのプラットフォーム上に、さまざまなWeb3系のアプリケーションを開発することが可能となりました。

つまり、Web3はブロックチェーン上でサービスを提供するアプリケーションのことでもあるのです。

ブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーンとは、ブロックの単位でデータを管理し、それを鎖(チェーン)のように繋げてデータを保管する技術です。

ブロックチェーンは分散型台帳技術の一つとも言われています。

と言われても、イメージがわかないかもしれません。

わかりやすく言うと、ブロックチェーンは「データベースの1種」とも言えます。

しかし、通常のデータベースと大きく異なる部分があります。

ブロックチェーンは改ざん不可能

ブロックチェーンは、取引履歴がすべて全ブロックの1つ1つの中に格納されます。重要なデータがブロック1つ1つに分散されているイメージです。

もし1つのブロックがもし改ざんされたとしても、過去の履歴と合致しないため、すべてのブロックを改ざんしないと改ざんが成立しない仕組みです。

結果、改ざんは非常に難しく、全員で改ざんされないかを監視しあっているようなシステムとなります。

ブロックチェーンは非中央集権型を可能にする

もう一つ、ブロックチェーンが通常のデータベースと違う点は、中央管理者を必要としない点が挙げられます。

ブロックチェーンは自律分散型で、P2P通信という技術を利用しているからです。

P2PとはPeer to Peerの略です。

peerとはもともと仲間、友人、同僚など自分と対等な人々を表す英語です。

クライアントとサーバーのような主従関係ではなく、コンピューター同士の対等な関係と考えてみてください。

たとえば、家庭内でネットワークを組むときの状況を想像してみるとわかりやすいかもしれません。

通常、ネットワークでは中央にルーターを置きます。ルーターが中心になって各コンピューターをネットワークで繋げるのが、中央主権的なクライアントサーバーシステムです。

企業であれば、ルーターはサーバーマシンとして存在するでしょう。

しかし、Peer to Peerネットワークであれば、真ん中にルーターやサーバーをかませなくても、コンピューターは1対1の接続を使用してネットワークを拡大していくことができます。

いくつものコンピューターが中央管理者を置かずにお互い繋がっていると想像すればよいでしょう。

分散型アプリケーションのDApps

Web3では、この考え方が「DApps」というアプリケーションで応用されます。

DAppsとは、Decentralized Applications、分散型アプリケーションの略です。

本記事の前半で、イーサリアムの最大の特徴は「 スマートコントラクト」という機能が実装されている点だと説明しました。

スマートコントラクトは、よく自動販売機がたとえとして使われます。

自動販売機では、人を介さなくても、お金を入れてボタンを押せば自動的に選んだドリンクが出てきますよね。

そのスマートコントラクトを特徴としたイーサリアムのプラットフォーム上に、さまざまなWeb3系のアプリケーションであるDAppsを開発することが可能となりました。

ブロックチェーン技術を利用して作られたDAppsという分散型アプリのサービスを通して、各自が中央の介在なしに繋がりあう時代になりつつあるということです。

これがブロックチェーン技術に支えられて可能となったWeb3の本質と言えます。

Web3に至るまでの歴史

Web3という言葉と共に、Web1.0やWeb2.0という言葉を聞いたことがありませんか?

Web1.0やWeb2.0とは、Webに対する捉え方の総称です。

Web3が登場する前の段階のインターネットの概念と考えてみることもできます。

実はWeb1.0、Web2.0の変遷を辿ると、Web3の輪郭がより鮮明にわかります。

順番に見ていきましょう。

Web1.0 ホームページの時代

Web1.0とは主に1995年頃から2005年くらいまでの時代を指します。

当時は、ネット回線の速度も遅く、テキストデータ中心のホームページの時代でした。

今のように双方向なやりとりはできず、インターネットと言えば、閲覧中心です。

検索エンジンで調べた内容などを読み取りして見たり読んだりするだけの時代と言えるでしょう。

Web2.0 SNS・クラウドの時代

Web2.0の時代は2005年から2018年くらいまでの時代です。

ブロードバンド回線が普及し、双方向なやりとりが可能となりました。

時同じくして、2007年6月にiPhoneが発売され、続く11月にアルファベット(グーグル)がAndroidOSを発表しました。

スマートフォンやiPhoneの登場がいつでもどこでもインターネットに繋がる状況に拍車をかけ、ソーシャルネットワークサービス(以下SNS)がいっきに普及します。

SNSを利用して、Webの閲覧だけではなく、投稿が可能となったのです。

ある意味では、閲覧だけで受け身だったWeb1.0の時代からの変化はユーザーが能動的になったことかもしれません。

スマートフォンやアプリが非常に身近で便利であったこともその要因です。

この時代に台頭した5企業は以下の5社です。

  • Google
  • Apple
  • Meta(Facebool)
  • Amazon
  • Microsoft

総称して、GAFAMと呼ばれています。Web2.0はこの5社が覇権を握った時代とも言えるでしょう。

Web2.0の問題点 GAFAMによる中央集権と寡占の問題

しかしWeb2.0の時代には問題点がありました。

問題点は3点あります。すべて中央集権に端を発した問題です。

  1. 個人情報とプライバシーの問題
  2. データ一極集中の問題

1.特定企業に個人情報が集中する問題

気が付くと、わたし達の日常はGAFAMの提供するサービスなしに成り立たないくらい、それらサービスと密接に関わっている状態になっています。

たとえば、たいていの人がスマホやiPhoneを利用しているため、アップルやグーグルの提供するiOSやAndroidのどちらかを利用しています。

そしてそれらのOSにTwitterやFacebook、Instagramなどのアプリをダウンロードして使ったり、Amazonを利用してほしい商品を注文したりしています。

結果、個人情報から趣味、嗜好、インターネット上での行動などさまざまな情報がGAFAMに提供している状況です。

具体例としては、Chromeなどで自分が過去に検索をしたことがある内容と関連した広告が表示されることが多いことが挙げられます。

Googleがわたし達のネット上での行動のトラッキングを行っており、その結果このようなことがおきます。

2.データが一極集中する問題

完全にこの5社に情報が集中している状況ですので、もし万一5社がハッキングを受けたり、地震や災害、事故などでサーバーがダウンする結果となったり、可能性としては低いかもしれませんが会社が倒産したりした場合にとりかえしのつかない損害を被ることになります。

具体的にはある日突然Twitterが使用停止になると、Twitterでのみ繋がっていた人とは連絡する手段がなくなります。また大切な写真をInstagramで残しておいた人は閲覧ができなくなってしまう怖れもなきにしもあらずです。

Web3.0 ブロックチェーンの時代

Web3の時代は中央集権ではなく、分散型ネットワークの時代です。

Web3が注目を集めている理由の背景にはWeb2.0の時代で起きた特定企業によるあらゆるデータの独占があります。

わたし達は便利さと引き換えに個人情報を始めとするあらゆるデータを吸い取られてきました。

自分の個人情報を使って企業にお金を稼がれているという状況が続いています。

今後、Web3の可能性に気が付くことによって、個人のプライバシー意識は高まり、データの所有権が大企業から個人へと変化するでしょう。

まだ一部の大企業へと不自然に集まった力が分散するようになります。

Web3に注目すべき理由

中央集権から分散管理へ

前述しましたが、ブロックチェーンの技術を土台としたWeb3のサービスには中央管理者が不要となります。

Web3のアプリであるDAppsは、スマートコントラクトの技術をベースとして作られています。

スマートコントラクトとは、契約を自動実行するようにしたプログラムのことです。

スマートコントラクトは、よく自動販売機がたとえとして使われます。

自動販売機では、人を介さなくても、お金を入れてボタンを押せば自動的に選んだドリンクが出てきますよね。

それと同じ仕組みで、分散化されたコンピューター同士で、スマートコントラクトの技術を利用することにより、大企業が管理しなくても、プログラムが自動実行することで、正当な取引をなしえるようになるのです。

これまで中央にいる多くの人が関わることで成立していた取引がすべて自動的なアルゴリズムに置き換えられます。

分散化によるセキュリティの向上

ブロックチェーンの技術により、ユーザーがブロックチェーンに書き込んでいく情報は、ひとつのコンピューターではなく、他のさまざまなコンピューターと共に持ち合うイメージとなります。

結果、悪意のあるハッカーが一部のコンピューターにアクセスしても、それは暗号化されたデータの断片に過ぎません。

ブロックチェーンは非常に強固かつ堅牢なセキュリティ技術でもあるのです。

さまざまなコンピューターにデータが分散化されていることはリスクヘッジに繋がります。

個人情報そのものが存在しなくなる

Web2.0のサービスは非常に便利であるものの、必ずユーザー登録を経て、個人情報をGAFAMに登録することが必須でした。

しかしWeb3のアプリケーションは個人情報の登録をすることなく利用することができます。

中央の管理者自体が不在かつスマートコントラクトによってプログラムが自動実行されるためです。

スマートコントラクトで自動販売機のたとえを前述しましたが、自動販売機にユーザー登録が不要であるのと同じ理屈です。

ウォレットを繋げるだけで、決済は完了します。

自分のデータの所有が可能に

Web3の時代には、データの所有権が自分のものになります。異なるプラットフォームでも、自分の所有するデータとして使用可能になるでしょう。

データの権利が大企業ではなく、あくまでユーザー側にあります。

Web3のアプリであるDAppsは中央管理者をもたないため、重要なデータを中央に集中させるということがないためです。

Web2.0の時代では、自分のデータのように思っているそのデータは、実は自分のものではありません。

現在だと、ユーチューバーで人気番組を配信していたとしても、YouTube側がそのアカウントを凍結すれば、ユーチューバーはすべての動画データを失います。もともと所有権はYoutube側にあるからです。

ある意味、自分のデータを自分が所有するのは当たり前とも感じることですが、Web2.0の時代は自分のものではありませんでした。

今後、Web3における所有権の回復が今より注目を集めると考えられます。

Web3のアプリケーション

ここからはWeb3のさまざまなアプリケーションであるDAppsの具体例について紹介します。

紹介するDAppsは以下です。

  • Brave
  • AKASHA(EthereumWorld)
  • Status
  • IPFS

DAppsとは、スマートコントラクトをベースに作られている分散型アプリのことです。

英語ではDecentralized Applicationと呼びます。

特徴としては下記が挙げられます。

  • オープンソース
  • 分散管理
  • トークンの発行

オープンソースは、誰でもプログラムを閲覧と利用ができるということです。ブロックチェーン上のスマートコントラクトによって成り立つアプリであるため、データの分散管理がされるのが特徴です。

DAppsでは、管理者不在の中で対等かつ民主的な意思決定が行えるように、そのDAppsの利用者にトークンが配布されます。

そのトークンを持って、必要な意思決定ができる仕組みです。

以下は「Why the Web 3.0 Matters and you should know about i」というWeb3の文献で用いられているWeb2.0からWeb3への移行と共にどのように使用されるアプリが代わるかを表したイラストです。

その中から4つのアプリを紹介します。

出典:Why the Web 3.0 Matters and you should know about i

プライバシー重視のブラウザ Brave

BraveはWeb3のブラウザと言えます。

BraveのGoogleChromeとの最大の違いは、広告ブロック機能を搭載している点です。

トラッキングがされないため、何らかの商品を閲覧した後、それに関わる商品の広告が思わぬところで表示されるという状況もありません。

広告をブロックしているため、非常に動作が軽いのが特徴です。

設定でBraveRewardsをオンにすると、広告を表示することで、報酬を獲得できるようになります。

報酬とは仮想通貨のBasic Attention Token(BAT)です。

表示される広告は、ユーザーの閲覧行動から解析されたデータを元に選定されますが、そのユーザーのネット上での行動、嗜好、閲覧履歴、個人情報等が外部に送られることがないのがBraveの特徴です。

また、Braveの提供する広告は非常に地味です。Choromeのように画面の前面に押し出してくることはありません。

以下が筆者の現在のBraveTOP画面です。Brave自体は1ヶ月ほど前から利用し始めました。

ブロック済みの広告とトラッカー数が9,099件、節約できたデータ使用料量が443.9MB、節約できた読み込み時間が8分と記載されています。

Brave Rewardsによる報酬は0.25BAT溜まっています。

設定によってはここで得た報酬をコンテンツのクリエイターに寄付することも可能です。

表現の自由を実現するSNS AKASHA(アカシヤ)

AKASHAプロジェクトは2015年に開始されました。

プロジェクトの目的は、ユーザーのデータを永続的に保存するというものです。国家や企業によって管理されるのではなく、ブロックチェーンの技術の上でユーザー自身が分散して管理します。

現在はAKASHAのフレームワークを使用してEthereumWorld(イーサリアムワールド)というSNSが利用できるようになっています。

従来のSNSと異なるのは、記事の保存場所が中央のサーバーではなく、ブロックチェーン上であるという点です。コンテンツが検閲されたり改ざんされたりすることはありません。

現在このSNSを利用するには、AKASHA側にメッセージを送る必要があります。その後、招待コードを受け取ってサインアップする流れとなります。また、閲覧だけであればサインアップしなくてもできる状態です。

プライベートメッセンジャー Status(ステータス)

ステータスは”完全に”プライベートなメッセンジャーです。

MessengerやWhatsAppなどは中央にサーバーを置いていますが、ステータスの場合は分散されたネットワークで完全に1対1の通信ができます。

メッセージはブロックチェーン技術を用いて暗号化されるため、第三者に内容が知られることはありません。

メッセージ機能の他にウォレットとブラウジング機能も搭載しています。

世界中どこにいても、銀行口座を介さず直接仮想通貨を送金できますし、URLを入力してWeb閲覧もできます。

また、SNT(Status Network Token)というStatus独自のトークンで、コミュニティ投票も行われています。

以下がステータスのチャット画面です。

実際に利用してみましたが、非常に動作が軽く感じました。

データを分散して保管するIPFS

IFPSという技術もWeb3の中で注目されている技術の一つです。

IPFSは「Inter Planetary File System」の略で、Protocol Labs社により開発されている分散ストレージシステムです。

IPFSはHTTPに替わるプロトコルになりつつあります。

これまでのHTTPは中央集権的な仕組みによって企業が一括管理していました。

データの読み取る上で、HTTPは「ロケーション指向型」のネットワークで、IPFSは「コンテンツ指向型」のネットワークと言われています。

ロケーション指向型は、データがどこに保存されているかのロケーション(場所)が重要でした。しかし、コンテンツ指向では、データの保存場所はどこでもよいと言えます。重要なのはコンテンツだからです。

つまり、これまでは何かデータを保存するときは、特定の企業のサーバーにデータを保存していました。具体例としては、Googleドライブ、Dropbox、MicrosoftのOnedriveなどのクラウドが代表例です。

しかし、IPFSの考え方は、データを中央のクラウドサーバーではなく、さまざまな場所に分散管理するというものです。

個人のコンピューターやストレージに空き容量があるのであれば、データの保管場所としてそこを提供していくという方法となります。

以下は実際にIPFSをインストールして、IPFSにファイルを保存してみた画像です。

また、自分のコンピューターやストレージを提供する側もただで提供するのではなく、提供した報酬として、ファイルコインという仮想通貨をもらえる仕組みも作られています。

利用者はファイルを保存する際にファイルコインを支払い、IFPSに自分のコンピューターを接続する人はファイルコインをもらえる仕組みです。

このIPFSにストレージを貸し出す側のことをマイナーと呼びます。

Web3の注意点

Web3のサービス群の多様性にはわくわくするものがあります。

しかし最後にWeb3の注意点についてもまとめます。

注意点は2点あります。

  • サポートを始めとする情報が英語
  • トラブルがあっても自己責任となる

サポートを始めとする情報が英語

Web3の技術を使ったDAppsはほとんどのものがまだ英語表記のみです。

日本語のサポートチャットやメール対応などは行っていないものがほとんどなので、使いこなすのに英語のリテラシーが必要とされます。

また、スマートコントラクトは自動販売機にたとえられると前述しましたが、基本的には中央管理者は設置されず、よってそのDAppsの日本法人もありません。

トラブルがあっても自己責任となる

DAppsは中央管理者がいませんので、基本的にサポート窓口がないところがほとんどです。あるとしても、すべて英語のコミュニティなので、何か問題が発生したとしても、Web2.0の企業の相談窓口と比べ、気軽に相談するのは難しいでしょう。

また、ウォレットの秘密鍵を紛失した場合は、完全に自己責任で復旧できませんので気を付けてください。GAFAMの提供するサービスのようにパスワードを忘れた人向けの救済処置はありません。

まとめ:ゲームチェンジ

Web3はこれまでわたし達が当たり前だと思っていたことが、必ずしも当たり前ではないことに気づかせてくれます。

Web3を学ぶことで、プライバシー、データの一極集中、個人情報などについて、これまでとは違う新たな選択肢があることがわかります。

新たな選択肢を支えているのはブロックチェーン技術です。

その技術がWeb3の到来を可能にして、誰もが普通に感じていたことにゲームチェンジが起きようとしています。

そのゲームチェンジがもたらす次の時代から目が離せません。

日々めまぐるしく進歩する技術や情報についていくのは簡単なことではありませんが、本記事でその基本を押さえれば、大枠は理解できます。

具体的には、次なる時代に備えて、Web3のニュースをウォッチしたり、DAppsに少しずつ触れていくことが大切です。

この記事がWeb3の理解への一助になれば幸いです。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事