プレイして稼げるNFTゲームのAxie Infinity(アクシーインフィニティ)がバージョンアップし、「Axie Infinity: Origins」が登場しました。
Axie Infinity: OriginsではNFTの購入が不要になり、誰でも気軽にプレイすることができます。
この記事では、Axie Infinity: Originsの概要や遊び方、稼ぎ方などを解説します。
✅Axie Infinityをプレイすることで、仮想通貨(SLPやAXS)を稼げる
✅Axie InfinityにはOriginsとClassicがあり、2023年5月時点ではどちらもプレイ可能
✅OriginsとClassicではシステムが大きく異なり、無料で遊べるのはOrigins
✅Originsで稼ぐにはアクシーNFTを1体以上買う必要がある
日本語にも対応し、遊びやすくなったAxie Infinityの仕組みを知りたい人は、ぜひ本記事を読んでみてください。
Axie Infinityとは
Axie Infinityは、ベトナムのゲーム開発会社であるSky Mavisによって2018年にリリースされたNFTゲームです。
アクシー(Axie)と呼ばれるデジタルペットのNFTがゲームの核となっており、育成したり戦わせたりすることができます。
ブロックチェーンやNFTの取引がとくに盛り上がっていた2022年末頃には、月間平均200万人を超えるプレイヤーがAxie Infinityで遊んでいました。
2023年現在はブロックチェーン全体が低迷していることもあって衰退気味です。
それでも知名度の高さがトップレベルの人気NFTゲームといえるでしょう。
なお、Axie Infinityが対応している機種はPC(Windows・MacOS)とAndroidです。2023年5月時点では日本でiPhone版は公開されていません。
Play to Earnゲームとして話題に
Axie Infinityの大きな特徴として挙げられるのは、仮想通貨を稼げるPlay to Earnゲームである点です。
ゲームをプレイするとSLP(Smooth Love Potion)やAXS(Axie Infinity)といった仮想通貨が手に入り、暗号資産取引所で換金できます。
とくにフィリピンでは、仕事の代わりにAxie Infinityをプレイして生計を立てるといった現象が起きました。
なかには稼いだお金で家を買った人もおり、Facebookなどで話題になったことも。
2022年4月にOriginsをリリース
「Axie Infinity: Origins」はAxie Infinityシリーズの現行バージョンで、2022年4月にリリースされました。
(Axie Infinity|Origins ゲームページ)
Originsリリースまでに提供されていたバージョン(V2)は「Axie Classic」と名前を変え、サービス終了を予定しています。
2023年5月時点ではどちらもダウンロード・プレイ可能ですが、本記事で紹介するのはOriginsなので注意してください。
Origins以外にもシリーズを展開中
Axie Infinityを開発したSky Mavis社は、Origins以外の関連シリーズも開発・展開しています。
たとえば、土地開発ゲームの「Axie Infinity Homeland」や、パズルゲームの「Axie Infinity Raylights」が挙げられます。
ほかにも、アクシーをベースとしたゲームを開発するコミュニティプログラムである「Builders Program」として、「Defenders of Lunacian Land(DoLL)」などが開発中です。
OriginsとClassicの違い
現行バージョンであるOriginsと、旧バージョンであるClassicでは、ゲームシステムや報酬システムが異なります。
以下のような違いがあるので、Axie Infinityをこれから始めるのであればOriginsをプレイするのがおすすめです。
Origins | Classic | |
初期費用 | 無料で始められる | 3体のアクシーNFTが必須 |
バトルシステム | 交互にカードを選択 | 同時にカードを選択 |
装備品の有無 | チャーム、ルーンを装備 | 装備品なし |
日本語でのテキスト表示 | 対応 | 非対応 |
Originsは初期費用なしで始められる
Originsは無料でプレイできるのに対し、ClassicはアクシーのNFTを3体持っていなければプレイすらできません。
ゲームシステムを理解しないままNFTを購入するのに抵抗がある人にとって、無料で始められるOriginsはありがたく感じるでしょう。
ただし、Originsで仮想通貨を稼ぐには、少なくとも1体のアクシーNFTを購入する必要があります。
まずは無料でプレイしてルールなどを把握してから、NFTを購入するかどうかを検討することになるでしょう。
なお、OriginsとClassicでは使用するアクシーNFTが共通のため、同じアクシーで両方プレイすることは可能です。
バトルシステムが異なる
Originsはプレイヤーが使用する手札を交互に選択するターン制ですが、Classicではそのターンに使用する手札を選択したあとアクシーのスピードが高い順に行動します。
ほかにも、カードを使うのに必要なエナジーや手札が次ターンに持ち越されるかどうかや、ステータスの種類など、異なる点は多いです。
アクシーが使える技の種類や効果が異なる場合もあるので、OriginsとClassicは別のゲームといえるほど違うと考えてよいでしょう。
Originsには装備品が追加されている
Originsでは自分の持っているアクシーにチャーム(Charms)やルーン(Runes)という装備品を付けられます。
チャームは各アクシーが持つ6つのボディパーツごとに装備するもので、それぞれのパーツに付与されている手札カードを強化したり変質したりできます。
ルーンは各アクシーが1つだけ装備でき、HPの上昇や全体の底上げが可能です。
これらの装飾品はNFT化することもできるので、マーケットプレイスで売って稼ぐこともできます。
Axie Infinity: Originsの始め方
Axie Infinity: Originsを始めるには、公式ページにある「PLAY FOR FREE」ボタンから以下の手順を進めていきます。
- Ronin Walletを作成する
- Sky Mavisアカウントを作成する
- アプリをインストールする
- ゲームを開始する
まずはゲームを起動してAxie Infinityの世界に触れてみましょう。
Ronin Walletを作成する
最初にRonin Walletという仮想通貨用ウォレットをインストールして、自分のウォレットを作成します。
Axie Infinityに対応しているウォレットはRonin Walletのみなので、必ずインストールするようにしてください。
インストールしたRonin Walletを起動して「Get Started」ボタンを押すと、新しいウォレットを作成する画面が開きます。
画面に従ってトラッキングの許可やパスワード設定をおこなっていけば、アカウントの作成を完了できるでしょう。
作成時に表示されるリカバリーフレーズ(Recovery Phrase)は、ウォレットの共有や復元に使う大事な情報なので、他人に知られないよう厳重に保管してください。
Sky Mavisアカウントを作成する
次のアクシー入手ステップを飛ばして、アカウント作成をおこないます。
公式マーケットプレイスに移動して「Log in」ボタンを押し、下の方に書かれている「Register Now」リンクを開いてください。
するとSky Mavisのログイン画面になるので、Ronin Walletを接続してアカウント作成を進めていきましょう。
ゲームを始めるにはアカウント名とパスワードが必要なので、アカウント作成時に設定したらメモしておいてください。
アプリをインストールする
最後のステップではアプリのダウンロードページが表示されるので、プレイする環境に応じたアプリをダウンロードします。
PCでプレイするのであればMavis Hubをダウンロードして起動し、Sky Mavisアカウントでログインしましょう。
Mavis Hub内でAxie Infinity: Originsをライブラリに登録するとダウンロードができるようになるので、実行すれば準備完了です。
Androidでプレイする場合は、ダウンロードしたAPKファイルを「ファイル」アプリなどで選択し、パッケージインストーラーでインストールします。
Google Playストアではダウンロードできないので注意しましょう。
ゲームを開始する
アプリのインストールが完了したら、いよいよゲームを起動します。
ゲームを起動するとログイン画面が表示されるので、Sky Mavisアカウントのアカウント名とパスワードを使ってログインしてください。
ログインに成功するとゲームのチュートリアルが始まり、ゲームシステムや戦闘のルールが学べます。
チュートリアルは日本語で表示されるので、しっかりと読んで理解しておきましょう。
Axie Infinity: Originsの遊び方
ここでは、ゲームを始めた直後の遊び方をひととおり解説していきます。
ここで解説する流れをこなせるようになれば、十分にゲームを理解したといえるでしょう。
まずはアドベンチャーをクリアする
ゲームを始めてから真っ先にするべきことは、アドベンチャーモードのクリアです。
最初から無料で使えるアクシー(スターターアクシー)が3体いるので、ルールを覚えながらステージをクリアしていきましょう。
アドベンチャーモードをクリアすると、進行度に応じていくつもの機能が開放されます。
仮想通貨を稼げるアリーナモードが開放されるのはステージ6クリア後です。
アリーナモードをプレイしたい場合は少なくともステージ6まで進めてください。
ムーンシャードを集める
アクシーを強くするための装備品を作るには、ムーンシャード(Moonshard)が必要です。
以下のような方法でムーンシャードを獲得できるので、コツコツと集めましょう。
・デイリー、ウィークリーミッション報酬
・アドベンチャーの初回クリア報酬
・フォレジング報酬(アドベンチャーの右上で入手)
・アリーナの勝利報酬
・コンテスト、イベント報酬
とくに、比較的短時間で取得できるミッション報酬とフォレジング報酬は毎日欠かさず取得してください。
クラフトでチャームやルーンを作成する
ムーンシャードが集まったら、クラフト画面でチャームやルーンを作成しましょう。
クラフトをおこなった回数に応じてクラフトレベルが上がっていき、よりレア度の高い装備品を作れるようになります。
ムーンシャードとSLPを消費して、レアな装備品を作りやすくすることも可能です。
ただし、ゲーム中で約2ヶ月続くシーズンが終わると、シーズン限定の装備品が使えなくなったり、クラフトレベルがリセットされたりします。
クラフトを実行する前に、シーズンの残り期間に注意しましょう。
アリーナのPvPで勝ち進める
装備品を整えたら、アリーナで戦闘を重ねてランクを上げていきます。
アリーナには3つのモード(練習、ランク、ブリッツ)がありますが、基本的にランクモードをプレイすればOKです。
なお、ランクは9段階あり、最高ランクであるチャレンジャー以外は4つのティア(Ⅰ~Ⅳ)に分かれています。
- エッグ
- チック
- ヘア
- ボア
- ウルフ
- ベアー
- タイガー
- ドラゴン
- チャレンジャー
ボアよりランクが低い場合は降格しないので、どんどん挑戦しましょう。
Axie Infinity: Originsの稼ぎ方
Axie Infinityで仮想通貨を稼ぐ方法として、以下の3つが挙げられます。
・アリーナのランク戦に勝利してSLPを稼ぐ
・NFT(アクシーや装備品)を売買して稼ぐ
・AXSなどをステーキングして稼ぐ
以下では、上記の方法のうち、Axie Infinity: Originsをプレイすることで実践できるアリーナでの稼ぎ方について解説していきます。
アクシーを購入する
アリーナで稼ぐには、1体以上のアクシーを保有する必要があります。
公式のマーケットプレイスにアクセスし、「Axies」のページで販売されているアクシーを購入してください。
全盛期は1体数千円で取引されていましたが、2023年5月時点では3体購入しても千円以内に収められるでしょう。
アリーナでより上位のランクまで勝ち進むには、クラスやボディパーツの組み合わせを考えなければなりませんが、説明が長くなるため詳細は割愛します。
ちなみに、NFTを購入したくない場合は、ゲームギルドでレンタルする方法もあります。
ゲームギルドについては、こちらの記事を参照してください。
NFT数に応じたランクまで昇進する
アリーナで仮想通貨SLPを入手するには、ロウニンスピリットに応じたランクまで上げなければなりません。
ロウニンスピリットは戦闘チームに参加しているアクシーNFTの数で決まり、数値が大きいほどSLPを入手できる時期が早まります。
ロウニンスピリット(=アクシーNFTの数) | SLPを入手できるランク |
0 | 入手できない |
1 | ベアーⅣ以上 |
2 | ウルフⅣ以上 |
3 | ボアⅣ以上 |
SLPの獲得量もロウニンスピリットが大きいほど増えるので、なるべくスターターアクシーを使わずにチームを編成するのがよいでしょう。
具体的に入手できるSLPの量については、こちらのページを参照してください。
スタミナを使ってバトルに勝利する
アリーナでは戦闘するごとにスタミナを消費し、スタミナが0になるとSLPを入手できなくなります。
スタミナがなくなったら、日本時間の午前9時に全回復するのを待ちましょう。
なお、スタミナの上限は保有するアクシーNFTの数だけ上昇し、最大30まで増やすことができます。
バトルの回数が物足りなくなったら、アクシーNFTを買い足すのもよいかもしれません。
シーズンごとの報酬を獲得する
アリーナにはシーズン期間が設定されており、シーズンは3つのエラ(レア・エピック・ファイナル)で構成されています。
エラ名 | シーズン開始からの日数 |
レアエラ(Rare Era) | 0~14日目 |
エピックエラ(Epic Era) | 14~28日目 |
ファイナル(Mystic Era) | 28~42日目 |
それぞれのエラで高ランク帯に入ると、シーズン終了時に仮想通貨AXSに変換されるmAXSを受け取れます。
2023年5月から始まったシーズン4では、ランク2万位以内のプレイヤーにmAXSが用意され、ファイナルエラのランク1位の配布量はおよそ131万mAXS(約125万円)でした。
(Sky Mavis|Origins - Season 4)
ランクが高いほど多くのmAXSを受け取れるので、SLPを稼ぎながら上位を目指しましょう。
まとめ:実際に遊んで学ぼう
登場してすぐに消えていくNFTゲームが多いなか、Axie Infinityはバージョンアップしながら進化し続けています。
今回の記事で紹介したAxie Infinity: Originsは、これからもNFTゲームの見本ともいえる存在になるでしょう。
初期費用をかけなくても機能の制限はないので、Ronin WalletとSky Mavisアカウントを用意して実際にプレイしてみてください。
ゲームの仕組みを把握したら、NFTを購入することも検討してみましょう。