持っている資産が丸わかり!「DeBank」の使い方を解説

仮想通貨を取り扱っていると、DeFiを利用したりNFTを購入したりする機会が多くなります。

扱いに慣れていないうちは問題ないかもしれませんが、複数のチェーンを利用するようになれば管理が難しくなるでしょう。

難しくなっていく資産管理をするのに便利なツールの1つとして、「DeBank」が挙げられます。

この記事では、資産の管理や調査などに利用できるDeBankの概要や使い方を解説します。

この記事のザックリ要約!

✅DeBankの機能を使えば、40種類のブロックチェーン上の資産を一括管理できる

✅自分の資産を人に見せたり、人の取引内容を確認したりもできる

✅送信するごとにお金も送るメッセージ機能がある

自分のNFTを販売する際にも役に立つツールなので、本記事をぜひ読んでみてください。

DeBankの概要と特徴

DeBank

DeBankとは、ウォレットの資産を確認できるツールです。

保有している仮想通貨やNFTだけでなく、DeFiに預けている仮想通貨もDeBankでチェックできます。

また、仮想通貨の送受金やNFTの取引などの行動履歴を見ることも可能です。

現在の資産状況を管理したり、資産の動きを把握したりする際に、DeBankを利用するとよいでしょう。

ほかの人のウォレットも閲覧できる

DeBankを利用すれば、ほかのユーザーが使っているウォレットの情報も閲覧できます

ウォレットのアドレスやENS(イーサリアムネームサービス)で検索すれば、自分の資産を見るのと同じように、ほかのユーザーの資産が表示されます。

EtherScanなどのブロックチェーンエクスプローラーでも資産は調べられますが、DeBankを利用したほうがわかりやすいでしょう。

40種類ものブロックチェーンに対応

DeBankが対応しているブロックチェーンは40種類にも及びます。

それぞれのブロックチェーンにおける主要なDeFiやNFTに対応しつつあり、対応数は日に日に増えています。

現在対応していないブロックチェーンやDeFiも、これからカバーされていく可能性が期待できるでしょう。

メッセージ送信機能が利用できる

DeBankにはソーシャルサービスとしての一面もあり、メッセージを送信することができます。

メッセージを送信するにはお金を支払う必要があり、支払ったお金はメッセージを受信した人に届きます。

支払う金額は、受け取る側のユーザーが1〜100ドルの間であらかじめ設定していた金額です。

こうした仕組みによりスパムメッセージが送られる可能性が減り、たとえ送られたとしても利益を得られるメリットが生まれました。

なお、2022年10月時点では、PCでのみ利用できる機能です。

利用するメリット

DeBankを利用するメリットとして、以下の3点が挙げられます。

・資産を管理しやすい

・信頼性を確認できるようになる

・資産家の取引内容を参考にできる

取引するDeFiやNFTが多いほど、DeBankを利用する価値は高まるでしょう。

3つのメリットについて、以下で解説していきます。

資産を管理しやすい

複数のブロックチェーンをまとめたうえで資産を金額で表示するため、自分の資産が一目瞭然です。

NFTも金額換算されるので、NFTマーケットプレイスで1つ1つ価格を確認する必要がありません。

DeFiに預けている仮想通貨を、預けたまま忘れてしまうこともなくなります。

取引履歴も含めてウォレットの現状を把握し、これからの取引の計画を立てるのに役立つでしょう。

信頼性を確認できる

ウォレットの中身を見せることで、自分の信頼性を高められます。

たとえば「仮想通貨で儲けている」「あのNFTを保有している」などと発信しても、実際に儲けているのか、保有しているのかを確認できないと信用されにくいでしょう。

そこでDeBankを利用すれば、その時点で保有している資産をわかりやすく伝えられます。

あなたを信頼してもらうためにDeBankを活用するのも1つの手です。

資産家の取引内容を参考にできる

DeBankでほかのユーザーの取引履歴をチェックすれば、今後おこなう取引の参考にできます。

仮想通貨やNFTの取引で稼ぐには、成功している人の取引を参考にするのが一番です。

DeBankのランキングやDeFi一覧などを利用すれば、資産を多く保有しているユーザーを探せるでしょう。

DeBankを利用する準備

DeBankで自分の資産を確認するには、ウォレットを接続する必要があります。

DeBankのページにアクセスし、「Log in via web3 wallet」ボタンからメタマスクなどのウォレットを接続しましょう。

ウォレットを接続すると自分のプロフィール画面が表示され、資産をチェックできるようになります。

ちなみに、DeBankにウォレットを接続しなくても、ほかのユーザーの資産やランキングは閲覧できます。

ウォレットを認証させる

ウォレットを接続するだけでは利用できない機能があるので、ウォレットを認証させましょう。

とはいっても、ウォレットの認証に必要なのは署名だけです。

右上にある自分のウォレットアドレスをクリックして表示されるメニューで「Verify」ボタンを押し、署名をおこなってください。

アカウント設定をおこなう

同じくウォレットアドレスのメニューから「Setting」を選べば、以下のアカウント情報を設定できます。

・Web3 IDの作成

・メールアドレスの設定

・Twitterの連携

Web3 IDはウォレットアドレスの代わりに表示できる名前です。

ランキング上位5万人は無料で作成できますが、それ以外のユーザーは96ドルを支払わなければなりません。

Twitterの連携をする際は、TwitterプロフィールのWebページ欄に、DeBankのプロフィールページのURLを設定したうえで「Verify」ボタンを押してください。

Twitter連携を維持するために、Twitterの設定を変更しないように注意しましょう。

スマートフォンでログインする

DeBankはスマートフォンでも利用でき、ログインする際にPCのQRコードを使うことも可能です。

DeBankは無料でダウンロードできるので、アプリストアから入手してください。

インストールしたDeBankを実行し、ログイン方法に「Connect with DeBank」を選択すると、QRコードの読み取りカメラが起動します。

PC画面の右上にあるスマートフォンのアイコンをクリックするとQRコードが表示されるので、このコードを読み取らせましょう。

(スマートフォン画面)

QRコードが読み取れたらPC画面に「Login」ボタンが表示されるので、制限時間内にボタンを押してスマートフォンのログインを完了させてください。

(PC画面)

基本的な機能と使い方

DeBankで資産を管理する機能の使い方を解説します。

ほかのユーザーの情報を見る方法なども併せて解説するので、気になるユーザーの資産をチェックしながら利用方法を覚えていきましょう。

ちなみに、以前はrevoke(リボーク)やswap(スワップ)の機能も利用できましたが、2022年10月現在は使えなくなっているようです。

資産を確認する

自分やほかのユーザーのプロフィール画面では、現在保有している資産や取引履歴などを確認できます。

「Portfolio」タブでは仮想通貨の、「NFTs」タブではNFTの保有状況が一覧表示されます。

ブロックチェーンを選択すれば、そのチェーンに絞って表示させることも可能です。

取引履歴を確認したい場合は「History」タブを選択してください。

過去の資産状況と比較する

プロフィールの「Time Machine」タブ内の「Enter the Time Machine」ボタンから、2つの日付を指定して資産を比較できます。

上部に表示されている日付を選択し、比較したい日にちを2つ選びましょう。

「Analytics」タブでは資産の移り変わりを、日付のタブではその時点で保有していた資産を、それぞれ確認できます。

特定の期間内で起きた価格変動を調べたいときに重宝するでしょう。

ランキングを閲覧する

左メニューの「More」>「Web3 Social Ranking」では、DeBank独自のルールに基づいたランキングを閲覧できます。

ランキングの評価基準となるのは、Basic ScoreとWeighted Scoreを合計したSocial Scoreです。

これらの数値を上げるには、保有資産を多くしたりフォロワーを増やしたりする必要があります。

ランキングに入っているユーザーのプロフィールを見ることもできるので、大手の投資家を探すときに利用するとよいでしょう。

(参考)Notion|Web3 Social Ranking rules

DeFiリストからユーザーを探す

左メニューの「More」>「DeFi List」を開けば、DeBankに対応しているDeFiの一覧を見られます。

それぞれのDeFiを選択すると、そのDeFiサイトを利用しているユーザーが、利用金額が高い順に表示されます。

自分が利用しているDeFiや、気になっているDeFiを利用しているユーザーの動きを調べたいときに活用してみてください。

ほかのユーザーをフォローする

ほかのユーザーのプロフィール画面にある「+Follow」ボタンを押すことで、そのユーザーをフォローできます。

追跡したいユーザーを見つけたらフォローし、取引しているものを追いかけてみましょう。

フォローしているユーザーの一覧は、自分のプロフィール画面で「Following」をクリックすることで表示できます。

また、左メニューの「More」>「Feed」では、フォローしているユーザーの大口取引やNFT取引をまとめて確認することが可能です。

DeBank Hiについて

DeBank Hi|WhitePaper

DeBankでのメッセージ送受信は、DeBank Hiを通しておこないます。

DeBank Hiを利用するには、ウォレットの認証をするほかに2つの準備が必要です。

1. DeBank Layer2への登録

2. メッセージに付与するためのUSDCを預ける(デポジットする)

どちらも仮想通貨が必要になるので、支払いに使う通貨をイーサリアムのブロックチェーンで用意しておきましょう。

DeBank Layer2への登録

DeBank Layer2に登録してアカウントを作成することで、DeBankにお金を預けられるようになります。

メッセージを送信する際に必要なお金はLayer2から差し引かれるため、Layer2への登録は必須です。

右上のアドレスから開くメニューで「DeBank Layer2」をクリックすると、Layer2の管理画面に移動できます。

「Register」ボタンを押してLayer2の登録手続きをおこないましょう。

ウォレットで署名し、イーサリアムのガス代を支払えば、登録が完了します。

USDCを預ける

Layer2に登録したら管理画面が使用できるようになるので、「Deposit to L2」ボタンを押してUSDCトークンを預けてください。

メッセージを送るのにかかる金額は相手によって変動するため、送る相手とメッセージ数を検討したうえでDeBankに預けるようにしましょう。

なお、預けたUSDCは「Withdraw to L1」ボタンから引き出すことも可能です。

メッセージを送信する

メッセージを送信する際は、送りたい相手のプロフィール画面にある「Say Hi」ボタンを押します。

するとメッセージ入力画面に移動するので、好きなメッセージを書いて送信ボタンを押してください。

送信ボタンに書いてある金額を支払うことになるため、足りなければLayer2にUSDCを追加しましょう。

まとめ:DeBankで資産を活用しよう

対応しているブロックチェーンであれば、DeFiに預けている資金もまとめてDeBankで管理できます。

また、自分の資産を人に見せることで、自身の信頼性を高められます。

DeBankのプロフィールを公開し、自分の活動にうまく活用する方法を探してみてください。

資産を確認する機能は無料で利用できるので、一度は試してみましょう。

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