今回解説するのは、NFTマーケットプレイス「Rarible(ラリブル)」についてです。
NFTブームが高まる中、数多くのNFTマーケットプレイスが登場しています。その中で現在注目されているものが「Rarible(ラリブル)」というマーケットプレイスです。
Raribleが何かまだわからないという方々もいらっしゃるようなので、ここでは詳しく解説したいと思います。
Rarible(ラリブル)とは
NFT(Non-Fungible Token)とは、今更説明は不要なのかもしれませんが、ブロックチェーン上に存在する非代替性トークンのことです。
2021年は、まさにNFT幕開けの時代とも言っていいでしょう。俄然、デジタル資産として注目する方々が増えました。NFTは、デジタルアートがコピーでなくオリジナルである証明書のようなものであり、デジタル作品の所有権を売買出来るトークンです。
そして、Rarible(ラリブル)は、アート作品を中心とし取扱をしているNFTマーケットプレイスのことです。Raribleは、2019年11月、ロシア系のAlex Salnikov と Alexei Falinという人物が創業しました。最初は英語展開でしたのでなかなか日本人の方々が利用するのには不便さも感じていましたが、現在は日本人のニーズに対応し部分的にということになりますが、日本語対応もされるようになり格段利用しやすくなったということができます。
Raribleは、誰もがNFTを取引することが可能、NFTを作成する人、販売する人、購入する人、また閲覧する人に開放された市場です。
Raribleの特徴
ここではRaribleの特徴について解説します。
Raribleの特徴には、
・RARIを持つことで議決権を得ることができる
・出品されている作品が比較的安い
・ロイヤリティーの設定ができる
・RaribleでNFTの売買をするとトークンがもらえる
などがあります。
RARIを持つことで議決権を得ることができる
Raribleの独自トークンである「RARI」を持つことができれば、RARIの利用に関しての事案であったり、NFTの展示の仕方、どのような作品を展示するか選ぶ権利などを持つことができます。
つまり、Raribleを持つことで、Raribleの運営にも関わることができます。
比較的安く購入できる
Raribleでは、デジタルアート作品が多く出品されていますが、他にあるいろいろなNFTマーケットプレイスと比較して安い価格で売買を行うことができます。
できるだけ低い予算で売買したい方々はRaribleを選択するといいでしょうし、NFT初心者の方々にもおすすめです。
実際にRaribleに出品されている作品は、0.01ETHあたりのリーズナブル価格のものが多くあります。
NFTマーケットプレイスとはどのようなものか一度試しに閲覧してみてはいかがでしょうか。
ロイヤリティーの設定ができる
Raribleの特徴として、ロイヤリティーを設定出来ることがあります。クリエイターが出品した作品を購入したユーザーが、別の場所でそのアート作品を転売した時に得ることができる利益がロイヤリティーです。
本来転売は転売したユーザーオンリーの利益でしたが、Raribleでは、ロイヤリティーをあらかじめ設定することで、目に見えない場所でアート作品が売買されても設定した分のロイヤリティーを受けとることができます。
RaribleでNFTの売買をするとトークンがもらえる
Raribleでは、NFTを販売、購入することで報酬として、販売した者、購入した者それぞれがRARIをもらうことができます。
Raribleでは、このようにしてRARIが得やすい条件が整っています。しかし逆にインフレの起因になるのではということも懸念されています。現在、毎週日曜に配布されるRARIの支給枚数がおおよそ75,000RARI、その可能性は充分あるのではないでしょうか。
Raribleのこれまでの価格の流れ
ここではこれまでのRaribleの価格の流れについて見てみたいと思います。
Raribleは、2020年6月に7USDTを記録することになりますが、それ以降、2021年1月までは目立つ価格変動もなく、1USDTから4USDTの間を留まっているレベルでした。
しかし、2021年2月からは、24USDTと突然価格が動き出し、3月には43USDTに到達しています。
ただし、4月13日以降価格が下落し、6月22日には5USDT台まで下がっています。
8月に入ると価格は再び上昇傾向になります。35USDTまで回復しますが、その後再び少しずつ下がり傾向です。
Raribleの今後はどうなるのか予測する
Raribleの今後はどのようになると予測すればいいのでしょうか。
現在はNFTが非常に注目されている時です。まだまだNFTのことを知らないという方々も多くいらっしゃるので、そのような方々がまた関心を持つことでもっとNFTがブーム化していくことも予測することができます。NFTが人気が急増しているから、今後ユーザーの増加は充分期待することができます。
今後、Raribleのプラットフォームにおいて世界の有名アーティストが作品を出品することも充分予測することができます。そうすれば一気にユーザーが増え、アートコレクターがここに参入してくるでしょう。
アートは、Raribleのものではなくアーティストのものです。アーティストがRaribleに出品していることをSNSで報告することで何よりも大きな広告効果を期待することができます。そのようなことが起こればRARIの価格が何倍にも高騰する可能性は充分にあります。
また、Raribleの将来に対しては、仮想通貨限定のブックメーカーである1xbit(ワンバイビット)が運営する「COIN ARBITARAGE BOT」で実際に予測が行われているので参考にしてください。
「COIN ARBITARAGE BOT」では、2021年のRaribleの価格は、23.3316USDとなっています。現在、24USD前後なのでおおかた正しい判断と見ていいのではないでしょうか。
そこで、2022年以降Raribleがどう動くかです。
「COIN ARBITARAGE BOT」では2022年以降Raribleの価格は、157.067USDと予測されています。ここでもRaribleは充分これ以上の高騰化が予測されています。現在、24USD前後であることを考えると、相当将来のRaribleの期待値は高いということができます。
いずれRaribleに有名クリエーターが参加する可能大と見ているところも当然あるでしょう。
157.067USDというのは異常な数字に見えますが、非常に現実味のある数字と見ていいでしょう。
RARIの入手方法
Raribleの大きな特徴として、独自トークンRARIを発行していることをあげることができます。
RARIを所有していれば、Raribleへのシステムアップグレードに対する提案、投票をすることができたり、クリエイターの管理、注目作品の評価付けに参加することが可能です。
Raribleでは、NFT投資という視点だけでなくサービス運営にも関わることができます。
RARIは現金での購入は出来ません。
・Raribleを使って入手
・Airdrop(エアドロップ)を使って入手
・Uniswap(ユニスワップ)を使って入手
という選択肢があります。
最も基本的流れは、Raribleを利用しRARIを入手することです。ただし日本円ではRARIを購入することができないので、前もってBTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)を購入し、それを使用してRARIを購入することになります。
また、マイニングなどのRaribleでの活動の報酬でもRARIを得ることができます。
さらにAirdrop(エアドロップ)でRARIを入手することができます。Airdrop(エアドロップ)とは、自社で発行したトークンを無償でユーザーに無償配布するキャンペーンのことです。
NFTを所有している方々はプラットフォームの方針などに対して意見を申すことができ、そのような場合、AirdropでRARIを入手することができます。
NFTを持っていない方々は、まずはNFTを購入する必要があります。
また、UniswapでRaribleを購入することができます。Uniswapとは、イーサリアム上で利用可能なDeFiサービスの分散型取引所(DEX)のことです。金融機関などの管理者が必要ありません。
Metamaskとは、ETHをWEBブラウザで管理できるようにするためのウォレットです。RARIをここで保管することができます。
MetamaskからUniswapを直接操作し、UniswapをRARIと交換することができます。
交換の際、最小受領額であったり、価格への影響、流動性プロバイダー手数料が表示されるので、できるだけ有利な取引ができるように情報を考慮し取引を行うようにしましょう。
また、Uniswapにはイーサリアムの購入が必要です。まだ持っていないという方々は、コインチェックで口座開設をしてイーサリアムを購入すると良いでしょう。
RaribleでのNFT売買方法
Raribleはインターフェイスがとても見やすいので、はじめてという方々も比較的簡単に売買することができます。
まずは、ウォレットと接続します。ウォレットはMetaMaskを使用するといいでしょう。
Raribleのサイトから、トップ画面右上の「ウォレットに接続」をクリックします。
接続するウォレットを選択してください。
ウォレット側の接続ボタンをクリックします。
利用規約に同意し、「Proceed(続行)」をクリックします。
Raribleの「ウォレットに接続」と表示されていた部分に「RARI」と表示されれば接続完了です。
次は、購入してみましょう。
どのようなNFTアートを購入すればいいか、検索枠に自分の好きなアイテムだったりアーティスト名を入力してリサーチしてみましょう。
TOP画面の「Explore」をクリック、目的のカテゴリーを選択してもNFTアートを探すことができます。
購入するNFTアートが決定したら、購入したいアイテムの画像をクリックします。
「Buy for 0.075ETH」というような表示がありますが、これは0.075ETHであれば即購入することができますよという意味あいです。この金額で問題なしという場合のみ、ボタンをクリックします。
「Place a bid」は、もっとリーズナブル価格で購入したい場合などに使用します。売買希望条件を提示し承認されれば購入することができます。
「購入する」をクリックし、金額を確認して「支払いに進む」をクリックします。
ウォレットが起動し、アイテム価格にガス代をプラスした金額が表示されます。金額に問題なしであれば、決済して購入完了です。
ガス代というものが何かわからないという方々もいらっしゃるでしょう。ブロックチェーン上に記録されるデータが正しいことを承認するマイナー(採掘者)たちに支払われる手数料がガス代です。
NFTの販売
NFTアートを販売する時には、Raribleに対して支払いする手数料以外にはイーサリアムのガス代を負担する必要がありますので注意してください。
売りたいと思っているファイルを選択して、
「売りに出す」をクリックします。
「Instant sale price」をONにすれば、価格の設定画面が表示されるので、希望している価格らを入力します。
ウォレットが起動したら、ガス代を確認して「承認」ボタンをクリックして確定させます。
Raribleの画面に「売り注文を承認する」が表示されますのでクリックします。
ウォレットが起動した後、「署名」ボタンをクリックして販売完了します。
まとめ
いかがでしょうか。今回、Raribleについて解説しました。
Raribleは独自通貨「RARI」を所有、自由に設定できるロイヤリティなどを特徴としてあげることができます。
また、Raribleは近い将来もっと成長していくことを予測することができます。
Raribleの取引に参加することで、RARIが配布されることになりますので、NFTだけでなく仮想通貨に関心を持っている方々にもおすすめです。
Raribleはまだまだ現在進行形、今後に充分“のりしろ”があるNFTマーケットプレイスと
見ていいでしょう。