この記事ではOpenSeaのhiddenに送られてくるNFTの危険性と削除方法が分かります。
OpenSeaのHiddenの中に購入した覚えのないNFTがあるとびっくりしますよね。
NFTのGiveawayやエアドロップの覚えもない場合、そのNFTはスパムNFTアートの可能性が高いです。
本記事では、以下を中心に解説します。
この記事でわかること
- スパムNFTアートとは
- スパムNFTアートを削除する方法
- 削除ツール「TrashBox for Spams v2」の使用方法方
スパムNFTアートの大半は完全に削除できるので、ぜひその方法を学んでみてくださいね。
スパムNFTアートとは
スパムの意味
スパムNFTアートとは、迷惑なNFTのことです。
スパムといえば、缶詰のSPAMを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか?
実はスパムという用語は、食品としてのSPAMを題材にとったアメリカのコメディ番組のコントが由来にあります。
コントはメニューにスパムしかない食堂がテーマです。
とある食堂に、”スパム”が嫌いな夫婦が入ります。するとそこのメニューはすべてスパム。店員はオーダーが入るたびにスパムの歌を歌い、店中がスパムだらけ。
夫婦にとっては非常に迷惑ですよね。
その迷惑というのがスパムという言葉に結びついて、現在スパムはイコール「迷惑な行為」とされているようです。
OpenSeaのHiddenにある心当たりのないNFTがスパムNFT
そんな迷惑なスパムですが、NFTの世界にも存在します。
スパムNFTアートと呼ばれます。
基本的にはOpenSeaの「Hidden」に表示されている身に覚えのないNFTがスパムです。
OpenSeaの「Hidden」とは、以下のような場合に一旦NFTが保存される場所です。
- 誰かがNFTをプレゼントとして送ってくれた
- エアドロップなどで当選した
- 自分でNFTを作成した
心当たりのないNFTに対しては絶対「Unhide」しない
Hiddenにある心当たりのないNFTに対して、絶対「Unhide」を行わないようにしてください。
unhideすると、大部分は途中でメタマスクが起動します。
署名してしまうと、ウォレットが乗っ取られて資産を盗まれる可能性があります。
つまり、スパムNFTには、悪意のあるコードが組み込まれているのです。
スパムNFTを削除する方法
やっかいなスパムNFTですが、削除する方法があります。
TrashBox for Spams v2を利用して削除する
「TrashBox for Spams v2」とは、Nuko.ethさんの開発したスパムNFT削除ツールです。
「危険なスパムNFTはこういったツールで触ること自体厳禁では?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、安心してください。
このツールでは、OpenSeaのHiddenにある共用コントラクトアドレスのNFTのみ抽出して表示してくれます。
つまり、TrashBox for Spams v2は、触っても問題のないスパムNFTのみ削除してくれるツールなのです。
このツールでも削除できないスパムNFTはなんらかのプログラミング的な悪意のある細工がされている可能性が高いので、触らないことをおすすめします。
Maticを用意する
TrashBox for Spams v2でスパムNFTを削除するには、以下の準備が必要です。
- メタマスクにPolygon(Matic)ネットワークを追加する
- メタマスクにMaticを少額用意する
Maticは国内の仮想通貨取引所では販売されていません。
よって、BinanceやBybitなどの海外仮想通貨取引所で購入して、メタマスクへ送金する必要があります。
Maticの買い方については、下記を参考にしてください。
>>Polygonで使うMATICの購入方法は?送金・ブリッジする方法も解説
Maticが用意できたら、いよいよ「TrashBox for Spams v2」にアクセスしましょう。
ページを少し下にスクロールして、以下の画面になったら赤枠の「Connect」をクリックします。
メタマスクが起動して、Maticネットワークに切替を促されますので、「ネットワークを切り替える」をクリックしてください。
すると、現在メタマスクに送られてきていて、OpenSeaではHiddenに入っているNFTが一覧表示されます。
最初はすべて「捨てない」の表示が選択されています。
捨てたいものだけクリックして「捨てる」に変更してください。
その後、画面上方の「THROW OUT」をクリックしてください。
メタマスクが起動して、Maticでのガス代が表示されます。
1Maticが現在175円なので、0.00541926となると、約0.94円となります。
(2022年4月16日時点)
注意書きに以下が記載されています。
注意:捨ててから反映されるまで数分かかります。何度も捨ててしまわないようにご注意ください。
しばらく時間がかかるので待つようにしてください。
完了すると、以下のように「DONE」という表示となります。
その後、サイトを更新して、コネクトしなおしましょう。そして消えたかどうかを確認してみてください。
まとめ
本記事では、スパムNFTとは何かから、ツールを使用した削除方法までを説明しました。
OpenSeaのHiddenの中に知らないNFTがある場合はスパムの可能性が高いので、絶対にUnhideしないようにしましょう。
スパムNFTはTrashBox for Spams v2での削除が手軽なので、スパムが気になる方はぜひ利用してみてください。