NFTを取引していれば、MetaMaskを利用している方も多いでしょう。
MetaMask利用する上で、「安全なパスワードに変更したい」など悩んでいる方も多いはず。
今回は、MetaMaskのパスワード変更手順や安全なパスワードの設定方法、パスワード紛失時の対策などについて解説していきます。
この記事でわかること
- MetaMaskのパスワード変更方法
- パスワードの決め方
- パスワードを忘れた際の対処法
MetaMaskとは?
MetaMask(メタマスク)は、暗号資産を管理するためのウォレットです。
主流のウォレットで、多くのサービスと連携でき、利便性が高く、はじめてウォレットを作る方にはおすすめです。
MetaMaskの作成手順は、下記の記事で詳しく解説しています。
MetaMaskのパスワード変更手順【PC版】
MetaMask内の資産を守るためにも、パスワードを変更し安全性を高めたいですよね。
ここからは、PC版とアプリ版に分けて、パスワードの変更手順を解説していきます。
シークレットリカバリーフレーズを準備する
MetaMaskでパスワードを変更する際には、シークレットリカバリーフレーズが必要です。
シークレットリカバリーフレーズとは…12個の英単語でMetaMaskをインストールした際に、振り分けられる文字列のこと。
パスワード変更を始める前に、シークレットリカバリーフレーズを準備してください。
他人に知られると、暗号資産を盗まれるなどのリスクもあるので、注意しましょう。
アカウントをロックする
アカウントのロックが解除されている状態であれば、「ロック」してください。
1.MetaMaskを開き、右上のアイコンをクリック
2.「ロック」をクリック
この手順で、アカウントロックが可能です。
シークレットリカバリーフレーズでインポートする
アカウントがロックできたら、MetaMaskのログインページに移動します。
「シークレットリカバリーフレーズを使用してインポートする」を選択します。
パスワードを設定する
シークレットリカバリーフレーズを入力し、新しいパスワードも同時に設定します。
PC版でのパスワード変更は、これで完了です。
MetaMaskのパスワード変更手順【アプリ版】
アプリ版でもPC版と同じような手順で、パスワード変更が可能です。
シークレットリカバリーフレーズの準備
アプリ版でも同様に、シークレットリカバリーフレーズが流出しないよう、安全な環境で準備してください。
アカウントをロックする
MetaMaskのアプリを開き、サイドバーから「ログアウト」を選択。
最下部にある「ウォレットのリセット」をクリックしてください。
パスワードの設定
ウォレットがリセットできたら、シークレットリカバリーフレーズと新規パスワード入力画面に移るので、順番に気をつけながら入力しましょう。
MetaMaskの利用で、押さえておくべきポイント
ここからは、MetaMaskを使用する際に、押さえておきたいポイントについて解説していきます。
最適なパスワード選び
下記のようなパスワードは、安全性が高いと言われています。
・12文字以上
・文字の種類が組み合わさっている
・他サービスと併用しない
・生年月日のように予測しやすいものや「12345678」など、規則性のあるものはNG
パスワードを決められないという方は、自動のパスワード生成ツールを活用しましょう。
「B_bf5haDAcC|」
実際に、このようなパスワードを作れるので、活用してみてはいかがでしょうか。
イーサリアムなどの暗号資産は、NFTバブルなどの影響もあり、今後資産価値は高まると予想されているので、管理には十分に注意しましょう。
パスワードを忘れた場合
パスワードを忘れた際は、シークレットリカバリーフレーズを利用して復元します。
もし、他のウォレットでMetaMaskをインポートしていれば、復元できる可能性もあります。
原則、シークレットリカバリーフレーズで復元することになるので、必ずメモなどを残しておきましょう。
シークレットリカバリーフレーズを覚えていない方は、下記の手順で確認してください。
1.MetaMaskを開き、プロフィールアイコンをクリック
2.設定を選択し、「セキュリティとプライバシー」をクリック
3.「シークレットリカバリーフレーズを公開」をクリック
4.パスワード入力画面に移るので、入力すれば表示されます
パスワードもシークレットリカバリーフレーズも忘れた場合
パスワードもシークレットリカバリーフレーズも紛失した場合は、基本的にMetaMaskのアカウントを復元できません。
管理していた暗号資産も失ってしまいます。
MetaMaskを利用する上で、パスワードとシークレットリカバリーフレーズは、必ず必要なので、忘れないように管理してください。
フィッシング詐欺には注意する
MetaMaskでも、フィッシング詐欺に巻き込まれる可能性があります。
フィッシング詐欺には、以下のような手段があります。
・偽サイトからMetaMaskを装って、ダウンロードさせる
・偽リンクをメールなどで送り、クリックさせる
・アカウント復元に必要な秘密のフレーズを入力させて、アカウント情報を盗まれる
実際に、2016年に暗号資産取引所から4200億円相当のビットコインが盗まれています。
2022年2月に、アメリカで押収されましたが、実際にハッキングされるという被害は、起こります。
普通に利用していると、全く気づかないような非常に巧妙な手口なので、リンクのクリックやダウンロードする際は、注意が必要です。
MetaMaskのパスワードは適切に管理しよう
今回は、MetaMaskのパスワード変更手順や安全なパスワードの設定方法、パスワード紛失時の対策などについて解説してきました。
MetaMaskはさまざまなNFTマーケットプレイスで利用でき、暗号資産の取引も簡単で利便性の高いウォレットです。
一方で、パスワードやシークレットリカバリーフレーズが盗まれると、容易に資産を盗まれるリスクや、紛失すれば資産が引き出せない可能性もあります。
パスワードやシークレットリカバリーフレーズ、秘密鍵は必ずメモなどを取り、安全に保管しておきましょう。
本記事を参考に、MetaMaskを安全に利用していただけると幸いです。