「NFT Sandbox」とは何か?特徴・将来性・具体例をわかりやすく解説!

昨今注目の高まっているメタバース。その中でもThe Sandboxは大手企業が出資したり、LANDを購入したりするなど、各方面から熱い視線が送られています。

The Sandboxが近い将来メタバースとして本格的に始動し始めることは間違いないでしょう。

そんな有名なThe Sandboxですが、ユーザーは具体的に何ができるのか、始めるにはどうしたらよいのかわからなくて戸惑っていませんか?

The Sandboxの概要

  • The Sandboxの特徴
  • SleepFutureとは
  • The Sandboxの始め方
  • The Sandboxの稼ぎ方

来たるメタバースの時代に備えて、早い段階でThe Sandboxの特徴や仕組みを理解することをおすすめします。

現在は正式ローンチされていないThe Sandbox。だからこそ、現状行えることを把握して、正式リリースされ本格的に流行する前にゲームの仕組みを理解しておくことがおすすめです。

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The Sandboxとは

The Sandboxとは、仮想世界(メタバース)を構築していくNFTゲームのプロジェクトです。

アバターを操作して、ゲーム内で自由に建物やアイテムを作ったり、所有したり、収益化することができます。

The Sandboxには特にストーリーや目的はありません。

世界は立方体の「ボクセル」を組み合わせて成り立っています。

マインクラフトに似ていると思う人もいるかもしれません。

異なるのは、The SandboxがPlay-to-Earnのゲームという点です。

The Sandboxでは稼ぐこともできます。

たとえば、マインクラフトでは様々な家や施設を作るだけですが、The Sandboxでは、ゲームを作ったりイベントを開催したりすることで、仮想通貨SANDを稼ぎ収益化ができます。

仮想通貨であるSANDは上場していますので、換金することもできます。

つまり、仮想世界を使ってまるでリアルのような商業活動ができるのです。

注意点は、まだThe Sandboxは正式リリースがされていない点です。

2022年3月に体験版であるアルファシーズン2が開催されましたが、現在は終了しています。

開催時期は未定ですが、アルファシーズン3のリリースが予定されています。

この機会にThe Sandboxの世界を体験してみたいと思った人は、アルファシーズン3の開催を楽しみに待ちましょう!

ゲームThe Sandbox
通貨SAND
主な取引所Binance・Bybit・Coincheck
時価総額¥205,507,935,38739位(2022年5月現在)
時価総額ランキング39位(2022年5月現在)
公式サイトThe Sandbox 公式

The Sandboxの特徴

ここからはThe Sandboxの特徴を解説します。

ゲームやイベントを制作し開催できる

The Sandboxは、ゲーム内の土地であるLANDを所有することで、ゲームやイベントを制作し、開催することができます。

イベントやゲームはメタバース内で開催されるので、多くの人を呼ぶことも可能です。

LANDを所有して、自分で作成したゲームをそこで展開することもできますし、ゲーム自体はクリエイターに外注して、ゲームイベントを主催することもできます。

ゲーム以外のイベントとしては、音楽フェス、NFT美術館などのアートイベントも考えられます。

現在はまだ実装されていませんが、将来的に、LANDのレンタルが予定されています。

所有しているLANDを他のプレイヤーに貸し出すこともできるようになるのです。

必ずしも、自分でLANDを所有しなくても、LANDオーナーに土地代や場所代を支払うことによってイベントを開催できるとなると、いろいろ計画したくなりますよね!

幅広い楽しみ方ができるのがThe Sandboxプラットフォームの醍醐味となるでしょう。

様々な大手企業が参入

The Sandboxは将来有望なメタバースプロジェクトです。

Facebook社が「メタ」に社名変更して大きく注目されたように、メタバースは次の時代のデジタルフロンティアとも言える大きな可能性を秘めています。

そのため、メタバースプロジェクトの代表とも言えるThe Sandboxにさまざまな企業が熱い視線を送っています。

有名なところでいうと、「ウォーキング・デッド(The Walking Dead)」、「スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)」、「アディダス(Adidas)」など様々なIPパートナーと提携しています。

最近では、有名ジャズ・ファンクバンドの「ジャミロクワイ」とも提携しました。

日本では、2022年3月、大手ゲーム会社スクウェア・エニックス、エイベックス・テクノロジーズもThe Sandboxと提携を発表しました。

また、SHIBUYA109で知られる株式会社SHIBUYA109エンタテイメントはThe Sandboxと提携し、メタバース上に「SHIBUAYA109 LAND」を開設しました。

それ以外でもDappRadarなどのデータ分析配信プラットフォーム、Axie Infinity、My Crypto Heroesなどの有名ゲームなどとも提携しています。

独自通貨「SAND」を発行

The Sandboxの基軸通貨はSANDです。

SANDはイーサリアムネットワーク上で発行されています。

The Sandbox公式マーケットプレイスではLANDをSANDで購入することができます。

その他、ゲームなどのイベントに参加するための支払いや、The Sandboxのマーケットプレイスでアイテムを売買するときに、SANDを利用します。

ボクセルエディットなどで作成したアセットをマーケットプレイスで売るとSANDを稼ぐことができます。

また、SANDがあればステーキングも行うことができます。

稼いだSANDをすぐに利用する予定がない場合は、ステーキングしておくのも手段の一つです。

The Sandboxの始め方

The Sandboxで現在利用できるのは以下の3点です。(2022年5月28日時点)

  • Vox Edit(ボクセルエディット)
  • Game Maker(ゲームメーカー)
  • マーケットプレイス

以下、順番に説明します。

ボクセルエディットやゲームメーカーを利用する上でのパソコンの必要要件は以下となっています。

詳細はThe Sandbox公式を開いて下の方に記載があります。

必要に応じて確認してください。

Vox Edit(ボクセルエディット)

ボクセルエディットでは、The Sandboxで使えるアイテムなどを「ボクセル」という立方体を使用して作ることができます。

ボクセルエディットで作成したアイテムは「アセット」と呼びます。

出来上がったアセットはNFTとしてマーケットプレイスで売買したり、メタバース内に設置したりすることができます。

ボクセルエディットはThe Sandboxの公式ページで誰でも無料でダウンロードが可能です。

ツールはモデラーとアニメーターの2つで構成されています。

モデラーは自由にボクセルを作成することができます。

アニメーターは作成したボクセルにアニメーションを付けることが可能です。

ブロックでは、ボクセルのデザインができます。

テンプレートは、その名のとおりいくつかのテンプレートからボクセルを作るときに利用します。

日本語の説明書がないため、操作方法はチュートリアルからイメージするようにしましょう。

作成したアセットはThe Sandboxの中のショップで販売できます。

Game Maker(ゲームメーカー)

ゲームメーカーでは3Dゲームを作ることができます。

ポイントは以下となります。

・無料で制作できる

・作成したゲームをギャラリーでシェアできる

・コードを書く必要がない

おおまかなテンプレートも用意されているため、自分の想像するゲームに近いものを選択し、そこからさまざまな加工を行うことも可能です。

あらかじめ用意されている地形や人、車などを使ってゲームを簡単に作成することができます。

以下はテンプレートから、スタート地点の横に池を作成してみた図です。

実際にプレイしてみると、以下のような池となっていました。

作成したゲームを有料で他のプレイヤーに遊んでもらうには、LANDが必要となります。

無料で他の人の作成したゲームをプレイしたい場合は、Game Makerを起動し、「Draft Garally」にアクセスしてください。

すると、以下のようにゲーム一覧が表示されるので、プレイしてみたいものを選んで試してみると良いでしょう。

NFTマーケットプレイス

The Sandboxには独自のNFTマーケットプレイスがあります。

ユーザーがボクセルエディットなどで作成したNFTアセットが販売されています。

ユーザーが作成したアセット以外に、協賛企業のものや、コンテストで勝ち残ったアセットなどもあります。

LAND所有者は自身のLANDに設置するものを探すときに楽しくアイテムを選べるかもしれません。

以下はBinanceのコレクションです。

The Sandboxを収益化するには?

The Sandboxで収益化するには主に3つの方法があります。

  • LANDを所有する
  • アセットやゲームを作成する
  • ゲームをして稼ぐ

LANDを所有することでマネタイズする

LANDは、メタバース内の土地を表します。

LANDを所有することで、マネタイズする手段は以下の主な2点です。

  • LAND上でゲームやイベントを開催する
  • LANDを売買する

順番に見ていきましょう。

LAND上でゲームやイベントを開催する

LANDを所有すれば、オーナーはLANDにゲームやアセットを配置できます。

たとえば、自作したゲームをマネタイズできる他、ゲームクリエイターを雇ってゲームを作成してもらうこともできます。その場合、クリエイターに報酬を支払わなければいけませんが、ゲーム自体を有料設定にすれば、収益化ができます。

また、NFTを展示することでNFTアートの美術展を催し、土地上でイベントを開催することもできます。NFTアートを鑑賞したい人がイベント会場に入場するのを有料にすれば、収益化となります。

LANDを売買する

購入して所有しているLANDをOpenSeaやCoincheck NFT(β版)など二次流通マーケットを利用して販売して利益を出す方法もあります。

LANDはThe Sandboxの公式セールで大人気のようで、あっという間に売り切れてしまうそうです。

LANDを二次販売で少し高くなっても良いから購入したいという人に販売して差益を稼ぐというのも収益化の一つの方法です。

アセットやゲームを作成する

ボクセルエディットで作成したアセットは、マーケットプレイスで販売してSANDを稼ぐことができます。

また、ゲームメーカーでゲームを作成し、LANDを用いて有料でユーザーにプレイしてもらうことでSANDを稼ぐこともできます。

その場合はLANDの所有が前提となります。

現状、LANDを所有せずに、有料でゲームをユーザーに提供することはできません。

将来敵には、オーナーが所有しているLANDをレンタル(貸出)できる機能も実装される予定です。

ゲームをして稼ぐ

Play-to-Earnのオーソドックスな方法として、ゲームをプレイして報酬を稼ぐという方法もあります。

2022年3月には、アルファシーズン2というThe Sandboxの体験版が公開されていました。

無料で誰でも、およそ1ヶ月の間合計35以上の体験を探検することができるというもので、公式によると合計32万5 千人の人が参加したと言います。

世界各国では、アルファシーズン2を体験すると抽選やクエストのクリアで「シーズン2アルファパス」が獲得できました。日本では対象外で、アマテラスNFTがプレゼントされました。

アルファパスの特典は最大1,000SANDを受け取れるというものですので、NFTしかもらえないことが残念だった人もいるかもしれません。しかしレアNFTであることには変わらないので、将来的に価格上昇に期待すると良いでしょう。

現在、アルファシーズン3のリリース日はまだ明らかにされていません。

しかし、The Sandbox公式内のアンケートに答えれば、アルファシーズン3へのチケットを獲得できるステータスです。

興味のある人は、The Sandbox公式から「Take the survey」という箇所をクリックし、アンケートに答えてみましょう。

Coincheckで仮想通貨SAND取扱開始

Coincheckが2022年5月24日から、SANDの取扱いを開始しました。

これまではThe SandboxでSANDを稼いでも、換金するためにはBinanceで一旦ビットコインやイーサリアムに交換してから、日本国内の取引所に送金して円に替える必要がありました。また、SANDが必要なときは、一旦Binanceなどで購入してから、自分のMetaMaskなどのウォレットに送金する必要がありました。

しかし今回、国内初でCoincheckがSANDの取引を開始しました。

今後は上記のような工数が不要となり、CoincheckでSANDを入手したり、円に換金したりすることができるようになるということです。

断然便利になりました!

The Sandboxユーザーはかなり手間が軽減され、取引そのものをしやすくなったと言えるでしょう。

The Sandbox よくある質問

ここからはThe Sandboxに対してのよくある質問にお答えします。

The Sandboxの土地の価格はいくら?

The Sandboxの土地LANDの価格は購入する場所によって異なります。

The Sandbox内で不定期で開催されるLANDのセールでは、1,011SANDで販売されています。日本円にすると、およそ16万6,000円です。

※2022年5月28日 SAND=163円

Coincheck NFT(β版)やOpenSeaで購入する場合はそれよりも高くなる傾向にあります。

たとえば、OpenSeaでは、以下のように高いものであれば18188イーサ(およそ4億6611万円)、安いものであれば1.6イーサ(およそ36万円)のものもあります。

The Sandboxはスマホでできるの?

The Sandboxは現在はスマホではプレイできません。

パソコンでのみ可能です。

パソコンに必要なスペックはThe Sandbox公式で確認してください。

まとめ

本記事では、The Sandboxの特徴や仕組み、始め方や稼ぎ方について紹介しました。

来たるメタバース時代に備えて、今からThe Sandboxの仕組みや稼ぎ方を理解しておいたほうが先行者利益を得るのがスムーズなのは言うまでもありません。

ゲームやアセットを作ったり、LANDを所有したり、ゲームをプレイしたりするなど、各々に合う方法でまずはThe Sandboxに触れておきましょう。

その経験は決して無駄にならないはずです。

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