「OpenseaでNFTを出品してみたいけど、手数料はいくらかかるんだろう。他のNFTマーケットプレイスとの比較も見たい」
こんな悩みを解消します。
本記事の内容
- Openseaの各手数料
- Openseaとその他NFTマーケットプレイスとの手数料比較
- Openseaで出品する際に手数料を抑える方法
- Openseaで出品する際によくある質問
この記事を読み終えれば、一目でOpenseaの手数料がわかり、他のNFTマーケットプレイスと比べて手数料が低いのかがわかります。
Openseaにかかる手数料
Openseaにかかる手数料は下記の通りです。
- 出品手数料
- 購入手数料
- 登録手数料
- その他定期的な手数料
Openseaでかかる手数料はすべてETHで支払われ、一般的に手数料はガス代と呼ばれます。
上記手数料について詳しく1つずつ解説していきます。
出品手数料
Openseaの出品手数料は無料です。出品の段階で手数料がかからない理由は、NFTを出品しただけではイーサリアムブロックチェーンに何かトランザクションが生成されるわけではないからです。
出品したNFTの売買取引が成立した段階でイーサリアムブロックチェーンにトランザクションが生成され、手数料が発生します。
売買が成立した時に払う手数料は売れたNFT価格の2.5%かかります。
購入手数料
Openseaで販売されているNFTを購入する際に、イーサリアムのガス代を払う必要があります。
ガス代はイーサリアムブロックチェーンの混雑具合や購入価格によって異なり、現在は高騰していると思われます。
リアルタイムのガス代を調べたい時は、「ETH GAS STATION」で確認できるので、下記のリンクから確認してみてください。
登録手数料
Openseaは最初にアカウントを登録する時に登録手数料がかかります。
はじめてNFTを販売する方は、まず「アカウントの初期化」を行う必要があり、その際に手数料を支払います。
手数料はETHで支払い、約1万円〜2万円ほどのETHをウォレットに入金しておくとよいでしょう。
アカウント登録の手数料は初回のみですが、アカウントを1つ作るごとに手数料がかかります。
また、初めてオークションでWETHの取引をしたり、カスタムNFT契約で生成されたりする場合は、初回手数料を払う必要があることを覚えておきましょう。
その他定期的な手数料一覧
その他定期的な手数料はいくつかあり、下記の通りです。
- NFTを譲渡する手数料
- オファーを受ける手数料
- リストにしているNFTをキャンセルする手数料
- 入札キャンセルの手数料
- ETT← →WETHに変換する手数料
- ETHのブリッジ手数料
上記の手数料については明確な金額は決められておらず、イーサリアムネットワークの使用状況によって金額が左右します。
現在はイーサリアムの処理速度が混雑しており、手数料が高騰しています。上記の手数料を知らずに操作を行うと余計な手数料を払ってしまうため、注意しましょう。
Openseaとその他NFTマーケットプレイスの手数料比較
- Opensea
- Rarible
- CoincheckNFT(β版)
- AdambyGMO(β版)
- SuperRare
- LINE BITMAX NFTマーケット
上記6つのNFTマーケットプレイスの手数料比較を表でまとめました。
Opensea | Rarible | CoincheckNFT(β版) | AdambyGMO(β版) | SuperRare | LINE BITMAX NFTマーケット | |
販売手数料 | 2.5% | 2.5% | 10% | 無料 | 3.0% | 無料 |
購入手数料 | ガス代の相場と購入価格による | 無料 | 無料 | 金融機関への振込手数料 | 無料 | 無料 |
その他手数料 | 初出品時・取引時にETH支払い | 取引時 | 出庫時 | ETHでNFTを購入時のガス代 | ギャラリー手数料:15% | コンテンツ利用料(NFTによって異なる) |
Openseaは手数料が無料ではないものの、他と比較しても大きな差はないです。
LINE BITMAX NFTマーケットの販売・購入手数料が無料なのはLINE独自のブロックチェーンを利用しているからで、無料ですがマーケットの規模は小さいです。
その分Openseaは現在のNFTマーケットで世界最大規模を誇りますから、様々なNFTに触れるにはOpenseaが最適でしょう。
OpenseaのNFT出品方法4ステップ
OpenseaでNFTを出品する方法は下記の4ステップです。
- Openseaを利用するための下準備を済ませる
- 出品するNFTを準備する
- 出品するNFTを選択する
- 出品条件を設定する
解説していきます。
出品するNFTを準備する
OpenseaでNFTを出品するには、仮想通貨取引所でETHを購入したり、ウォレットのMetaMaskを作成したりする必要があります。
まずは仮想通貨取引所で口座開設をし、MetaMaskを作成して送金しておきましょう。
MetaMaskの作成方法は下記の記事で解説しています。
送金が完了したら、Openseaの公式サイトへアクセスし、アカウント登録を行いましょう。
アカウントの手順は下記の通りです。
- 公式サイトから「作成」をクリック
- 「My Accout Setting」をクリック
- 「Sign In」をクリックしてMetaMaskを連携させる
- 署名の要求がされるので、「署名」をクリック
- ユーザー名とメールアドレスを登録
- 登録したアドレス宛に届くメールの「VERIFY MY EMAIL」をクリック
これで完了です。
NFTの準備~出品までの手順
Openseaを利用する下準備が完了したら、実際に出品していきます。
NFTを出品するには、自分のNFTを作成するか二次流通できるNFTを準備しておく必要があるため、先に準備しておきましょう。
OpenseaでNFTを出品する詳しい手順は、下記の記事で完全ガイドしているので合わせてお読みください。
Openseaで手数料を抑えてNFTを出品する方法
OpenseaでNFTを出品する際は基本的にイーサリアムチェーンで出品を行いますが、手数料が高くて多くの方は始めづらいでしょう。
そこで、手数料を安く抑えながらOpenseaでNFTを出品する方法を解説していきます。
具体的には下記の通りです。
- PolygonチェーンでNFTを出品する
ポリゴンチェーンでNFTを出品する
PolygonチェーンでNFTを出品すると、手数料をほぼ払わずにNFTを出品できます。
OpenseaではNFTを取引できるブロックチェーンが2つあり、それが「イーサリアムチェーン」と「ポリゴンチェーン」になります。
ポリゴンは簡単に言うと、イーサリアムチェーンのガス代の高さを解決するために誕生したブロックチェーンです。
処理速度をイーサリアムと比べると下記の通りで圧倒的に早く、それにより手数料も安く抑えられます。
- イーサリアムチェーン:秒間15件
- ポリゴンチェーン:秒間7,000件
ポリゴンチェーンでNFTを出品するには、通貨である「MATIC」を準備する必要があります。イーサリアムで出品するにはETHが必要なのと同じです。
しかしMATICは国内取引所で購入ができず、海外取引所やDEXを利用して購入する必要があります。
本記事では購入するまでの流れを解説していきます。
MetaMaskにPolygonネットワークを追加する
MetaMaskにポリゴンチェーンを追加する手順は下記の通りです。
- ネットワーク追加画面を開く
- 「カスタムRPC」をクリック
- 記入項目にPolygonネットワークの情報を入力
- 「保存」をクリック
記入項目に入力は下記の通りに入力しましょう。
- ネットワーク名:Matic Mainnet
- 新規RPC URL:https://rpc-mainnet.maticvigil.com/
- チェーンID:137
- 通貨記号(オプション):MATIC
- ブロックエクスプローラーのURL(オプション):https://explorer.matic.network/
上記で「Matic Mainnet」の追加が完了します。
ポリゴンネットワークと接続する
次に、ポリゴンネットワークと接続します。
まず、ポリゴンの公式サイト(ポリゴン|イーサリアムのブロックチェーンのインターネット (polygon.technology))にアクセスしましょう。
- 画面右上にある「UsePolygon」にカーソルを合わせ、「Poligon Wallet」をクリック
- 「Connect to a Wallet」をクリック
- MetaMaskが表示されるので、パスワードを入力して「ロック解除」ボタンをクリック
- ポリゴンネットワークに接続するかの画面で「接続」をクリックをクリック
- 「署名」をクリック
画面右上が、MetaMaskのアイコンと「Matic Mainnet」と表示されていればOKです。
ポリゴンチェーンでNFTを出品する際の注意点
ポリゴンチェーンはイーサリアムより格安でNFTを出品できて便利なのですが、現状ではイーサリアムで出品する方が多いです。
ポリゴンチェーンの方が安いのになぜイーサリアムで出品するのか疑問を感じる方もいると思いますが、理由はイーサリアムの方が利用者が多いからです。
- イーサリアムは手数料が高いけど、利用者が多く売れやすい
- ポリゴンは手数料は低いが売れづらい
両者のメリットデメリットを見ると上記の通りで、手数料が高いけど利用者の多いイーサリアムで販売した方が売れやすいです。
そのため、手数料を安く抑えてNFTを出品するのは良いですが、イーサリアムで出品するより売れづらく、高値で売れづらいことを把握しておきましょう。
Openseaの手数料に関するよくある質問
Openseaの手数料に関するよくある質問をまとめました。下記の通りです。
- イーサリアムのガス代の相場は?
- 手数料以外にかかる費用はある?
- なぜ手数料が高いの?
- Openseaで使える仮想通貨(暗号資産)は?
- イーサリアムのガス代が安いときは安く出品できる?
1ずつ解説していきます。
イーサリアムのガス代の相場は?
イーサリアムのガス代の相場はネットワークの混雑状況によって差が出てしまうのですが、今は1万円前後が相場になるかと思われます。
なので、NFTを出品するにしても、1万円以上で販売ができないと元が取れないのです。
イーサリアムのガス代の高騰問題はまだまだ続くと思いますが、イーサリアムの取引承認方法が2022年内に変更すると発表されており、変更されればガス代は安くなるでしょう。
手数料以外にかかる費用はある?
OpenseaでNFTを出品する際に手数料以外でかかる費用は特にありません。
LINE BITMAX NFTマーケットはコンテンツ利用料がかかってしまい、少し利用しづらい点がありますが、Openseaは手数料のみ支払えば大丈夫ですから、利用しやすいです。
なぜ手数料が高いの?
手数料が高い理由は、イーサリアムのガス代高騰が背景にあります。
イーサリアムは現在利用者が急増しており、莫大な取引を処理するのに時間がかかり、手数料も高騰しているのです。
そのため、ポリゴンを始めとしたイーサリアムの処理速度を補う様々なブロックチェーンが誕生し、カバーしています。
イーサリアム自体も、先ほど説明したように2022年内に取引承認方法を変え、処理速度を早めると発表しています。
高騰した手数料を払うのを避けるには、ポリゴンの利用やガス代が安い時に支払うようにしましょう。
Openseaで使う仮想通貨(暗号資産)は?
Openseaで使える仮想通貨は、イーサ(ETH)になります。
NFTを購入するにもETHでの支払いがメインとなり、法定通貨やクレジットカードは対応していません。
手数料の支払いもETHで支払うため、MetaMaskには多くのETHを入金しておくと良いでしょう。
イーサリアムのガス代が安い時はNFTを安く出品できる?
イーサリアムのガス代が安いからと言って、NFTを安く出品できるわけではありません。
なぜなら、Openseaで出品する際に払う手数料は「出品時」ではなく「売買取引が成立」した時だからです。
出品した時にガス代が安くても、売買取引が成立した時にガス代が高騰していれば高い手数料を払う必要があります。
上記の理由から出品手数料を安く抑えるのは難しく、ポリゴンを利用するのが良いでしょう。
Openseaでかかる手数料まとめ
Openseaでかかる手数料は下記の通りです。
- 出品手数料
- 購入手数料
- 登録手数料
- その他定期的な手数料
手数料はすべてETHで支払う必要があり、MetaMaskには多めのETHを入金しておくことをおすすめします。
手数料を抑えてNFTを出品する方法はポリゴンチェーンで出品する方法で、イーサリアムだと数万円を払う必要があるところ、ポリゴンではほぼかからなく、数円程度で済みます。
しかし、ポリゴンは利用者が少なくNFTが売れづらいといったデメリットもあるので、これからNFTを出品したいと考えている方は下記の手順をおすすめします。
- お試しでポリゴンチェーンがNFTを出品してみる
- 次にイーサリアムチェーンでNFTを出品してみる
まずはOpenseaにNFTを出品することに慣れてから始めるのが良いでしょう。
ポリゴンチェーンでNFTを出品する準備は下記の記事で解説しているので、合わせてお読みください。