
「ロイヤリティってたまに聞くけどなんだろう?」
OpenSeaで作品を出品しようとして調べると、ロイヤリティについて話が出てくると思います。
ロイヤリティとは、作品が二次販売されたときにも販売した金額の一部を権利収入として受け取れるシステムです。
つまり、ロイヤリティを設定しておくことでアート作品を最初に販売した時以外にも利益を得ることができるのです。OpenSeaが注目されている理由の一つでもあります。
ロイヤリティはOpenSeaでは無料で設定することが可能です。設定方法も簡単です。NFTアートを販売する上ではもはや必須事項です。しっかり押さえておきましょう。
OpenSeaのロイヤリティとは?
ロイヤリティとは、作品が売れたときにその作品の権利を持っている人に支払われるお金のことです。
権利を持っていれば、その作品を自分が持っていなくても誰かに販売されるたびにお金が入ってきます。
基本的には作品を売った金額の何%かが入ってくるという仕組みです。
OpenSeaではNFTアートにこのロイヤリティを設定することが可能で、最大10%にまで設定できます。デフォルトでは0%になっているので、手動での設定が必要です。
設定方法は後ほど紹介します。
ロイヤリティを設定するメリットデメリット
メリットは利益を生み出し続けてくれること
ロイヤリティの設定には大きなメリットがあります。
それは、自分の手元を離れた作品が利益を生み出し続けてくれることです。
通常リアルアートの作品であれば、貸し出すなどの場合を除いて一度売ってしまうとそのときお金を受け取るだけで終わってしまいます。
しかし、ロイヤリティを設定すれば、今後その作品が別の誰かに売られるたびに権利収入として販売価格の一部を得ることができます。
デメリット
一方で、デメリットもないわけではありません。
たとえば、ロイヤリティが設定されているがゆえに二次販売の価格が高くなる可能性が挙げられます。
1ETHで購入したロイヤリティ10%のNFTアートがあるとします。
この作品を1.5ETHで別の人に売るとどうなるでしょうか?
1.5ETH-0.15ETH(ロイヤリティ10%)-0.0375ETH(手数料2.5%)=1.3125ETHとなります。一方で、ロイヤリティが無ければ、1.4625ETHの報酬が手に入っていました。
手数料は仕方ないとしても、ロイヤリティとして0.15ETH損をしていると捉えられると販売が活発に行われなくなってしまうかもしれません。販売価格を上げることも考えられます。
どちらにせよ売れにくい要因になってしまうので、その点は考慮してロイヤリティを設定する必要があるでしょう。
これから出品する作品のロイヤリティ設定方法
ここからは具体的にロイヤリティの設定方法を紹介します。
簡単な手順で設定できるので、忘れずに設定してロイヤリティを受け取れるようにしておきましょう。
1.コレクションの作成
まずはOpenSeaにアクセスします。右上のプロフィールのアイコンにカーソルを合わせると上のようなメニューが出るので「My Collections」を選択します。
「Create a collection」をクリックします。
これで自分のアートコレクションを作成画面に移ります。
2.ロイヤリティの設定
コレクションの作成画面ではロゴなどを登録します。
ロイヤリティの設定はページの下の方にあるので、内容を入力しながら下にスクロールしていきます。
「Creator Earning」という項目で、ロイヤリティの設定をします。
「Percentage fee」には希望のロイヤリティを入力します。上の画像では最大の10%に設定しています。
「Your payout wallet adress」には、報酬の送金先にしたいウォレットのアドレスを入力します。
3.Createを押して設定完了
その後、一通りの内容を記入したら一番下の「Create」をクリックして完了です。
ロイヤリティが発生した場合は2〜4週間後に指定のウォレットに振り込まれます。
既に出品している作品のロイヤリティ変更
ロイヤリティは出品後の設定・変更も可能です。
1.自分のコレクションを選択
「ロイヤリティの設定」と同じく、プロフィールのアイコンをクリックして「My Collections」を選択します。すると上のような画面に移動します。
自分の作成したコレクションをクリックします。
2.編集ボタンをクリック
すると、上の画面に移動します。赤線で囲まれたペンのマークをクリックします。
あとは、出品時の手順と同様です。
まとめ
この記事では、
・ロイヤリティを設定すれば作品が売られるたびに利益を得ることができる
・OpenSeaでは10%がMax。何もしないと0%で設定される
・ロイヤリティは無料で簡単に設定、変更が可能
ということをお伝えしました。
作品が売れた後も利益を得ることができるのは、リアルアートにはないNFT特有の利点なので、NFTアートを売る人はしっかり抑えておきましょう。
以上となります。ありがとうございました。