Twitterのアイコンなどで猿の画像を見かけることが多くなりました。
多様な猿のイラストが存在するなか、とくに有名なイラストはBored Ape Yacht Club(以下BAYC)と呼ばれています。
この記事では、BAYCの詳細や関連物を解説・紹介します。
BAYCを持っていると得られる特典についても説明しているので、興味があればご一読ください。
BAYCとは?
(BAYC)
BAYCとは、2021年4月にYuga Labs社が販売した、類人猿のNFTアートです。
コレクションには1万点が用意されており、それぞれ表情や服などの特徴が違います。
購入した人はTwitterなどのプロフィールにBAYCの画像を設定することで、自分のステータスを示せます。
また、BAYCにはコミュニティの側面もあり、BAYC保有者しか利用できないコミュニティやコンテンツが存在します。
現在はOpenSeaでのみ販売
BAYCの公式販売はすべて終了しているため、OpenSeaでのみ購入可能となっています。
公式サイトで販売されたときの価格は0.08ETHでしたが、人気が爆発してから価格はみるみるうちに上昇。
2022年2月時点では90ETH(約3200万円)以上の値が付いています。
なお、総売上はおよそ39万ETHにも及び、OpenSeaの総売上ランキングではCryptoPunksに次いで2位になりました。
多くの有名人や企業が購入している
BAYCの価格が上昇した理由の1つとして、有名人や企業が購入したという実績が挙げられます。
たとえば、エミネムとして知られているヒップホップMCのマーシャル・ブルース・マザーズ氏は、123.45ETH(約5320万円)でBAYCを購入し、プロフィール画像も変更しています。
また、ミュージシャンとして有名なジャスティン・ビーバー氏がBAYCを購入したことがニュースに取り上げられており、その購入額はなんと500ETH(約1億5000万円)です。
ほかにも、adidas Originalsはメタバースアカウントのプロフィール画像にBAYCを使っており、コラボ商品の販売などもおこなっています。
BAYCに関連するNFT
BAYCの関連コレクションとして、以下のシリーズも提供されています。
- Mutant Ape Yacht Club
- Bored Ape Chemistry Club
- Bored Ape Kennel Club
どれも公式では販売・配布を終了しているため、入手するにはOpenSeaで購入する必要があります。
Mutant Ape Yacht Club
(MAYC)
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)は、BAYCがミュータント(突然変異体)になった姿が描かれているNFTアートです。
2万点が用意されており、皮膚がただれていたり目が増えていたりと、BAYCと比べて見た目のインパクトが強烈です。
MAYCには3段階の変異レベルが設定されており、M1、M2、Megaの順にレア度が高くなっていきます。
なお、MAYCには購入以外の入手方法があり、条件を満たせばBAYCをもとに鋳造(ミント)することもできます。
Bored Ape Chemistry Club
BAYCからMAYCを鋳造するために必要なNFTで、BAYC保有者に配布されました。
登録されているNFTは3種類のMutant Serumで、変異の仕方が異なるM1、M2、Megaが用意されています。
Mutant Serumを使用すれば、BAYCの持っている特徴が残っているMAYCを入手することが
可能です。
(MAYC)
MAYCと引き換えにMutant Serumは焼却(バーン)されるため、MAYCの引換券ともいえるでしょう。
なお、Mutant Serumを使用してもMAYCはなくなりません。
Bored Ape Kennel Club
BAYCの仲間として作られた、犬の画像のNFTアートです。
公式から直接販売はされず、期間内に申請したBAYC保有者に向けて無料で配布されました。
BAYCやMAYCのような保有者限定の特典は用意されていないようなので、購入する際は気を付けましょう。
BAYC保有者の特典
BAYCやMAYCは単なるプロフィール画像ではなく、コミュニティのメンバー証明としても機能します。
メンバー限定で利用できるコンテンツには、次のようなものが挙げられます。
- The Bathroomの利用権
- 商用利用の権利
- 限定グループチャットへの参加権
上記以外にも、BAYCをモチーフにしたスマホゲーム関連の企画に参加する権利といった特典が、続々と追加されています。
Bored Ape Kennel ClubやMutant Serumを配布した前例もあるので、これからもBAYCを保有するメリットが期待できるでしょう。
The Bathroomの利用権
最初に提供されたコンテンツは、BATHROOMと呼ばれるピクセルキャンバスでした。
The Bathroomでは15分ごとに1ピクセルのみ描画でき、保有者全員でキャンバスを共有します。
メンバーが力を合わせながら1つのイラストを完成させていく過程で、仲間意識を育むことができるでしょう。
商用利用の権利
(BAYC)
BAYCは二次販売できるだけでなく、購入したBAYCの画像を商用利用することも可能です。
そもそもNFTは購入しても所有権が与えられないことが多く、手に入れたNFTアートの商用利用が認められていない場合がほとんど。
しかし、BAYCでは所有権と商用利用権が認められており、そのことは公式ページにも明記されています。
そのため、購入したBAYCの画像をTシャツなどのグッズに印刷・販売したり、二次創作に利用したりすることができます。
限定グループチャットへの参加権
公式のDiscordにはBAYC保有者のみ参加可能なチャンネルが存在します。
BAYCを保有しているウォレットを接続・認証しなければ、チャンネル一覧に表示さえされません。
BAYCを購入するほどの投資意識を持った人が集まるため、有益な出会いのチャンスがあるでしょう。
有名人がチャンネルに顔を出し、交流を持つことになるかもしれませんね。
まとめ:BAYCは購入者特典のあるNFTアート
BAYCはNFTアートであり、メンバーカードでもあります。
adidasなどの有名企業とのコラボが実現するほど人気のあるNFTなので、投資目的で購入するのもいいかもしれません。
購入する際はOpenSeaのイーサリアムブロックチェーンで探してみてください。
ただし、購入者による二次創作が認められていることもあって、BAYCに似ているNFTも多数販売されています。
類似商品ではBAYC購入者限定の特典を受けられないため、間違って別のNFTを購入しないよう注意しましょう。